[エッセンシャル版]イノベーションと企業家精神/P.F.ドラッカー

イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】作者:P.F.ドラッカーダイヤモンド社Amazon経営学のお勉強。 イノベーションについての考え方や経営哲学が熟考のうえ整理されて述べられていて非常に参考になる。「マネジメント」もそうだったが金儲けのため…

ボトルネック/米澤穂信

ボトルネック(新潮文庫)作者:米澤 穂信新潮社AmazonパラレルワールドSFとミステリを融合させて描き出される青年の苦悩のストーリー。米澤穂信が書けるようになるまで温めていたアイデアというだけあって人の生き方について深く考えさせられる印象的な作品。

白ゆき姫殺人事件/湊かなえ

化粧品会社の女性社員が殺害された事件について、関係者の証言が次々と展開される形で進むストーリー。話の中に出てくる雑誌記事やSNSの書き込みが最後にまとめて記載されていて少し凝った体裁をとっている。映画化されただけあってなかなか読み応えありな内…

架空通貨/池井戸潤

2000年3月に出版され2001年の吉川英治文学新人賞の候補となった作品(「M1」改題)。 教師が教え子の父親の会社の経営破綻の謎を追ううちに一つの街を巻き込む大きな黒い事件に巻き込まれていくお話。 銀行や金融の世界に詳しい池井戸潤だからこそ書ける圧倒…

緑の我が家/小野不由美

一人暮らしをすることになった高校生が不動産屋任せで適当に決めた物件は、実は地域でも有名な幽霊アパートだった、というお話。小野不由美の初期ホラー作品で最近新装版が出たということで初読。 導入部分を読んで、普通現場見もせずに住むところ決めたりし…

たまごの旅人/近藤史恵

新米の海外ツアーコンダクターが頑張る話。 アイスランド、クロアチア・スロベニア、パリ、西安へ赴く章立てとなっていてそれぞれ具体的な見どころが物語の中で展開されるので実際に行ってみたくなる。 ツアーにはトラブルがつきものだが、引率するツアー客…

わが悲しき娼婦のたちの思い出/G・ガルシア=マルケス

久しぶりにマルケス作品。 書き出しが印象的。わが悲しき娼婦たちの思い出作者:ガブリエル・ガルシア=マルケス新潮社Amazon

文豪怪談傑作選 芥川龍之介集 妖婆

先日読んだ短編集の芥川龍之介作品にいかにも文豪を感じる文章があっていたく感心してもう少し良んでみようと思って手に取った短編集。 正直残念ながら入れ込むほどの面白さは感じなかったのだがそこそこ楽しめた。 そのうちまた他の作品も読んでみたい。文…

県庁おもてなし課/有川浩

久しぶりに読んだ有川浩作品。出身である高知県の県庁に実際にある「おもてなし課」を舞台に、高知観光の魅力を活かした集客の取り組みに四苦八苦する職員の成長と恋愛模様を描いている。相変わらず有川浩の恋愛の機微を描く筆は冴えておりところどころでぐ…

リバース/湊かなえ

最近読み進めている湊かなえ。交通事故で友人をなくした過去を持つ主人公、その恋人に対して彼は殺人者だとの謎の手紙が送り付けられる。湊かなえ真骨頂という感じの話である意味素晴らしい。

百億の昼と千億の夜/光瀬龍

ようやく読んだ。 小学生か中学生の頃に何気なく手に取って初めて読んだ萩尾望都の漫画化作品。非常に強く惹きつけられた。いつか光瀬龍の原作を読まなくてはと思いつつ今の今まで読めなかったのは萩尾望都の漫画が素晴らしすぎて原作を読んだら実はそうでも…

小説 シライサン/乙一

久しぶりに乙一作品を読む。人々が次々と目を破裂させて死んでいくという怪談。 タイトルからは東北地方で信仰されるオシラサマが想起されるよね。あれも実はかなり怖い。脱線。小説 シライサン (角川文庫)作者:乙 一KADOKAWAAmazon

君の膵臓をたべたい/住野よる

映画のタイトルとして初めて知ってその言葉のインパクトが強すぎて却ってなんとなく手を出しそびれていた作品。 膵臓の病気で余命わずかな少女と偶然それを知ってしまった同級生の「僕」。二人の交流とストーリー展開は想像通り涙腺を刺激されてしまうし生き…

夏への扉(新版)/ロバート・A・ハインライン著、福島正実訳

夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者:ロバート A ハインライン早川書房Amazon言わずと知れた名作SF。福島正実版の(新版)が出たというので超久しぶりに読み返した。翻訳者の福島正実は1976年に亡くなっているから、誤訳や表現をある程度修正したというこ…

闇祓/辻村深月

ちょっと怖いダークファンタジーかな、くらいで読み始めた辻村深月のこの本。近年読んだ本の中で一二を争う怖さだった。タイトルの闇祓は「やみはらい」ではなく「やみはら」と読ませる。人の心の機微を操作し破滅に導く不気味な存在の話。まじこわ。闇祓【…

銀行狐/池井戸潤

池井戸潤お得意の銀行をテーマとしたミステリ短編集。面白さは衰えない。 「金庫室の死体」 「現金その場かぎり」 「口座 相違」 「銀行狐」 「ローンカウンター」 銀行狐 (講談社文庫)作者:池井戸潤講談社Amazon

豆の上で眠る/湊かなえ

小学校低学年の時に仲が良かった2歳上の姉が失踪し、2年後に帰ってきたが本当に本人なのか違和感を感じ続ける妹の話。相変わらずの湊かなえの苦い作風とスリリングな展開で一気に読まされてしまう。豆の上で眠る(新潮文庫)作者:湊かなえ新潮社Amazon

営繕かるかや怪異譚 その弐/小野不由美

じわじわじわーっとこころが冷えて怖さが精神の奥底に染みていく小野不由美の怖い話。文芸の域に達している。次が出るのを楽しみに待ちたい。営繕かるかや怪異譚 その弐 (角川文庫)作者:小野 不由美KADOKAWAAmazon

黒い破壊者 宇宙生命SF傑作選/中村融編 A・E・ヴァン・ヴォークト、R・F・ヤング他

タイトルどおり宇宙生命をテーマに編まれた短編集。みな興味深く読んだが心に残ったのは「妖精の棲む樹」と「黒い破壊者」かな。 狩人よ、故郷に帰れ/リチャード・マッケナ おじいちゃん/ジェイムズ・H・シュミッツ キリエ/ポール・アンダーソン 妖精の棲…

ポイズンドーター・ホーリーマザー/湊かなえ

緻密な構成と一つの真実を視点を変えることでそれまでの世界ががらりと変わる爽快感。面白い。湊かなえ作品今の所ハズレなし。ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)作者:湊 かなえ光文社Amazon

構造素子/樋口恭介

構造素子 (ハヤカワ文庫JA)作者:樋口 恭介早川書房AmazonなかなかありきたりでないハードSF。よくここまで異質な世界を構築したなと驚嘆する。ただ読みやすいかとというと作品の性質上非常に読みにくい。もう少し短く簡潔にしたら良いのではと思う部分もあり…

三世代探偵団 次の扉に棲む死神/赤川次郎

三世代探偵団 次の扉に棲む死神 (角川文庫)作者:赤川 次郎KADOKAWAAmazon三毛猫ホームズシリーズで一世を風靡した赤川次郎。当時私もいろいろな作品を読んだが久しぶりに気になって調べたらいまだに現役作家として作品を書き続けていると知って驚いた。これ…

ノックス・マシン/法月綸太郎

以前、時間テーマのアンソロジーで読んだノックス・マシンがなかなか衝撃だったのでオリジナル短編集を読む。 ノックス・マシン 引き立て役倶楽部の陰謀 バベルの牢獄 論理蒸発 ノックス・マシン2 法月綸太郎はミステリ作家だと思っていたのだが初めて読んだ…

夢野久作ほか/文豪たちが書いた怪談

夏といえば怪談!と思って何となく目に留まった短編集を読んだ。 文豪が書いた作品という集め方なのであまり短編集としての色やポリシーは感じられず雑然とした印象は否めないが、1作1作はそれなりに面白く楽しく読んだ。 印象に残っているのは森鴎外「心中…

ピアリング戦記 インターネットを繋ぐ技術者たち/小川晃通

あきみち氏の新作。日本のインターネット黎明期について関係者へのインタビューを交えて当時の模様を活写した非常に貴重な本。読み物として超おもしろい。ピアリングとは何ぞやという非常にシンプルでわかりやす解説を最初にしていてその後のインタビューの…

12歳/椰月美智子

普段あまり読まない物を読んでみよう、ということで手に取った児童文学作品。第42回講談社児童文学新人賞受賞作品とのこと。 ポートボールが得意な小学6年女子さえの成長物語。これまでとは何かが違う、不安定に変わっていく心の有様が静かに描かれている。…

[エッセンシャル版]マネジメント -基本と原則- /ピーター.F.ドラッカー著、上田 惇生訳

経営学お勉強読書シリーズ。 「もしドラ」「もしイノ」やその他いくつかの関連本も読んだのでいよいよドラッカーの「マネジメント」を読んでみた。オリジナル原典の『マネジメント――課題・責任・実践』ではなく、重要な部分を抜粋した[エッセンシャル版]では…

泣くな研修医シリーズ1~3/中山裕次郎

テレビ朝日でドラマ化されたということで読んでみた。大学を出たばかりの研修医雨野隆治が外科医として成長していく人間模様。 現役の外科医が書いたということで若干の脚色はあるとしても、きっと実際大学病院にいる若手の先生は常に経験不足からくる自信の…

revisions 時間SFアンソロジー/大森望 編

リヴィジョンズというのはSFアニメ作品だそうだがそちらは未視聴。 そのアニメとこのアンソロジーは全く関係ないが、大森望が編んだという事と私が好きな小林泰三が載っているという事で手に取った。 テーマはSF王道の時間ものでもう今さら新しい驚きはない…

精霊の木/上橋菜穂子

上橋菜穂子のデビュー作。 架空の世界の文化や生活様式を創造して細かく書き込んでリアリティを出すというのが作者の素晴らしいところだと思うのだが、これを読むとデビュー作で既にそのスタイルが出来上がっているのだなと感心する。 この作品はSF作品で未…