三匹のおっさん ふたたび/有川浩

三匹のおっさん第二弾。 おっさんが活躍する。痛快なパワーと人情の深さは変わらず一気読み。楽しかった。三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)作者:有川 浩発売日: 2015/01/28メディア: 文庫

巴里マカロンの謎/米澤穂信

なんと11年ぶりのシリーズ新刊。 4つの緩やかに繋がった短編集。 春夏秋ときたから最後は冬で綺麗に締めるのかと思ったら何故か今回は4つの短編のタイトル冒頭を都市の名前で揃えてきた。 「巴里(パリ)マカロンの謎」「紐育(ニューヨーク)チーズケーキの謎」…

蜜蜂と遠雷/恩田陸

恩田陸がついに獲った直木賞受賞作品。 ピアノコンクールに挑む若き天才たちの戦い。非常に面白くて一気に読んでしまった。 音楽を言葉でこれだけ表現して読む人の内面にイメージさせるのは並大抵の筆力ではない。恩田陸さすが。 次のどんなことが起こるのか…

三匹のおっさん/有川浩

3人のおっさんが街の自警団を結成し自らの特技を活かして様々な事件を解決していく痛快物語。高齢者がその経験と知識で対応にあたる様は安定的で心強く、自分も歳を取るならこうありたいと思わせられる。 孫世代の祐希、早苗のエピソードが瑞々しく、もう一…

暗いところで待ち合わせ/乙一

乙一の小説は読みやすくて好き。そしてしっかり構成を考えてある感じ。 この話は殺人の疑いで追われる男が、全盲で一人暮らしの女性の家に隠れて過ごす話。いかにもハラハラする設定で読み手の心を掴む。なかなか面白かった。暗いところで待ち合わせ (幻冬舎…

ストーリー・セラー/有川浩

複雑な思考をすると脳が劣化し死に至る不治の病に侵された女性作家の話。そしてその対となる、女性作家の夫の話。シリアスで重たい話だが有川浩らしい細やかな心の襞が緻密に書き込まれたラブストーリー。後半は前半の作品後に書き下ろされたものだがメタ的…

奇奇奇譚編集部 怪鳥の丘/木犀あこ

奇奇奇譚シリーズ第3作、完結編。 面白くないながら最後は上手くまとめてくるかと淡い期待で読んで見たが、残念ながら期待を超えることなし。扱っているネタや目指そうとしている世界観はまあまあ面白そうなのに、そのイメージを読者にうまく伝える筆力不足…

阪急電車/有川浩

有川浩の連作短編。阪急電車に乗り降りする様々な人々のエピソードが他のエピソードと微妙に交錯しつつ大きな一つのストーリーになっていて面白い。基本的に心温まりスカッとするテイストで心が癒される。阪急電車 (幻冬舎文庫)作者:有川 浩出版社/メーカー:…

白銀の墟 玄の月/小野不由美

十二国記最新巻。シリーズとしては6年ぶり、長編としては18年ぶりということで期待大。久しぶりに書いてくれたと思ったらボリュームも長大で4分冊。気になっていた泰国の話の続きがついに明らかに。 まず18年ぶりの長編ということで、これまでの作風から変…

丕緒の鳥/小野不由美

約6年ぶりの再読。十二国記の第8巻。短編集。 「丕緒の鳥」。慶国に陽子が新王として即位する際に行われる儀式、大射。この大射の儀式を司る部署の男・丕緒の話。架空の世界の架空の儀式なのに緻密な描写であたかも現実のもののように思えるこの筆力とイマジ…

黄昏の岸 暁の天/小野不由美

約20年ぶりの再読。十二国記の第6巻。 泰国の話の続き。泰王と泰麒の治世が始まったが、盤石だと思われた泰が不穏な事態に巻き込まれていく。第0巻「魔性の子」が現世(蓬莱)側の話であり、これが十二国側の状況という表裏一体の構造をなしている。泰王と泰…

図南の翼/小野不由美

約20年ぶりの再読。十二国記の第5巻。 国王不在が続き国土が荒廃する恭国。大商家の娘、珠晶が王になるため蓬山へ昇山する物語。今までは王を選定する手順としてさらっと記述されていた蓬山への昇山がいかに危険で大変なものかが緻密に描かれる。妖魔が多く…

風の万里 黎明の空/小野不由美

約20年ぶりの再読。十二国記の第4巻。 景王となった陽子、海客の鈴、先の峯王の公主・祥瓊の三人三様の少女の成長物語。王が身分を隠して市井にまぎれ自国を把握しようとする中で、国の大きなうねりに巻き込まれていく。3人が出会うまでは個人の物語として背…

東の海神 西の滄海/小野不由美

約20年ぶりの再読。十二国記の第3巻。 延王・尚隆と延麒・六太の話。復興し始めたばかりの雁国に発生した国内騒乱の顛末。古代中国の戦国時代にも似た世界観で、国の統治の構造や民びとの生活が浮き彫りになり、その中で権謀術策が繰り広げられる。揺るぎな…

風の海 迷宮の岸/小野不由美

約20年ぶりの再読。十二国記の第2巻。 今回は第0巻「魔性の子」の十二国側から見た同時期の話で、泰麒が王を選ぶ話。十二国がどのような世界なのかが説明されていくと共に、この世界の理のなかで苦悩しつつも成長していく泰麒が不思議なリアリティで語られて…

新年

明けましておめでとうございます。 ここを見に来てくれるみなさんありがとう。 今年もよろしくお願いします。 今回の年越しは自宅にて。 治りきっていなかった風邪がぶり返したのか、年末から体調が悪くてぐったり寝正月。熱は全く上がらない割に、咳や鼻が…

リカ/五十嵐貴久

ホラー小説。ストーカー物。 キングで言ったらミザリー的ないわば狂気に満ちた怪物的キャラ。なかなか強烈なキャラを創造したな思った。物語り後半に行くに従ってより激しい描写となるが、途中がやや抑え気味で勿体ない。ドアに自分の髪の毛貼り付けておくと…

月の影 影の海/小野不由美

十二国記シリーズ第1弾。「魔性の子」に続き約20年ぶりの再読。 月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)作者:小野 不由美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/06/27メディア: 文庫月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)作者:小野 不由美出版社/メー…

惜別

親族の突然の訃報あり、本日はその通夜。 明るく楽しい人柄の人だった。 残念で仕方ない。

魔性の子/小野不由美

十二国記の続編が十数年ぶりにリリースされたので20年ぶり?くらいに再読。 外伝的でホラー小説という感じだが非常に緊迫感があって面白かった。魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)作者: 小野不由美,山田章博出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/06/27メディア…

銀翼のイカロス/池井戸潤

半沢直樹シリーズ第4弾。 航空会社の債権放棄をめぐる政治圧力との戦い。 さすがの池井戸潤。非常にワクワクさせられた。銀翼のイカロス (文春文庫)作者: 池井戸潤出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/09/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を…

リアル鬼ごっこ/山田悠介

ホラー読みたくていろいろ調べて引っかかってきた本。以前話題になっていたし映像化もされているようだしちょっと期待して読んだ。 が、久々の大はずれ。なんでこれが話題になって売れる? 少なくとも普段から本を読んでいる層はみんなそう思うはず。 着想は…

なれる!SE16 2年目でわかる?SE入門/夏海公司

なれる!SEシリーズ第16弾。最終話。 前巻からの続きでついに師弟対決に決着。 これまでの主要登場人物がいろいろ活躍を見せてシリーズ最終話にふさわしい。 そして最終話らしい疾風怒濤、スピード感のあるストーリー展開で一気に読まされてしまった。 シリ…

なれる!SE15 疾風怒濤?社内競合/夏海公司

なれる!SEシリーズ第15弾。 最後のエピソードは2冊構成。 相変わらず仕事パツパツなのにさらに追加の仕事を任されて、顧客の提案支援に行ってみたら、それは違う商流で社内の別チームが提案活動している案件だった!という話。これまで主人公の直属上司でい…

なれる!SE14/夏海公司

なれる!SEシリーズ第14弾。 周辺キャラにスポットをあてる短編集。 世にも奇妙な?ビジネスアライアンス ガテン系?女子の幸せ獲得術 社長が働く?日 立華ズ・ブートキャンプ の4編。特に世にも奇妙な?ビジネスアライアンスの話が長編と同じくらい読み応え…

なれる!SE13 徹底指南?新人研修/夏海公司

なれる!SEシリーズ第13弾。 今回のテーマは新人育成。一気に10人採用した新人指導の担当をさせられて、癖のある何人かの新人対応に四苦八苦する話。社会人としての常識がない新人に苦労するのは普遍的テーマなのね。私も昨年度の新人に手を焼いているので共…

ナポレオン狂/阿刀田高

直木賞受賞の短編集。 阿刀田高は今まで1冊くらい読んだ気がするのだが、ちゃんと読むのは初めてなのかもしれない。短編の名手と言われるのが今回よく分かった。思わずうまいと唸ってしまう感じ。ブラックな笑いと恐怖。面白かった。ナポレオン狂 (講談社文…

6TEEN/石田衣良

石田衣良の直木賞受賞作「4TEEN」の2年後を記した短編集。 高校生になって高校はばらばらになっても未だにつるむ4人。 少し大人の階段を上がった4人。語り手のテツローは4人組の中では最も「普通」でキャラもやや薄かった感があるが、本作ではちょっとだけ存…

4TEEN/石田衣良

直木賞受賞作品。 東京の下町・月島を舞台にした14才の仲間4人、テツロー、ダイ、ナオト、ジュンの青春物語。 ちょっと性に対する興味や行動が強すぎるところは若干違和感を感じなくもないが、それは自分の性格とのギャップであって、実際にこんな感じの仲間…

なれる!SE12 アーリー?リタイアメント/夏海公司

なれる!SEシリーズ第12弾。 ヒロインでスーパーSEである室見立華の背景事情が遂に明かされる、シリーズ全体のストーリーの流れ的に非常に重要な巻。主人公の決意が熱く心動かされる。これで完結でも良かったんじゃないのという気がしなくもないが、敢えてあ…