本
経営学のお勉強。 タイトルの「ビジョナリー」は「先見性」や「未来志向」を意味している。 以前読んだドラッカーの解説本の中で関連書籍として強くおススメされていたのが「ビジョナリー・カンパニー(2)」であり、いきなり(2)を読むよりは最初から読みたい…
先日の芝居で紀伊國屋に行った時に洋書コーナーを散策し入手した一冊。 自分の脳内に英語の言語野を作るには、辞書と首っぴきで難しい文章を訳しながら読むのではなく、まずは簡単な文章でなるべく集中的に英語とイメージが結合して頭に浮かぶ読み方ができる…
ライブ行くまで時間があったので図書館で読書。 小林泰三の短編集。 目を擦る女 超限探偵Σ 脳喰い 空からの風が止む時 刻印 未公開実験 予め決定されている明日 刻印は蚊の話。強烈。 他の話も小林泰三らしい独特なもので感心。好き。 他の作品も読まねば。…
「十年後の卒業文集」「二十年後の宿題」「十五年後の補習」「一年後の連絡網」すべてが手紙のやり取り形式の中編集(「一年後の連絡網」は「十五年後の補習」のおまけみたいなものなので実質3篇)。 湊かなえといえば「嫌ミスの女王」と冠されて嫌ミス嫌い…
話題になっていたころから読みたいと思っていたパウロ・コエーリョ。初めて読んだ。 羊飼いの少年サンチャゴが夢に出てきた宝を探しにピラミッドへ旅する物語り。 解説やらなにやらにスピリチュアルというキーワードが出てきて何となく手を出しづらくなって…
米澤穂信のミステリ短編集。 粒ぞろいの傑作が6編集まって非常に楽しめた。満願(新潮文庫)作者:米澤穂信新潮社Amazon
海外勤務が決まったわけではないけど読んだ本。 最近やっぱり英語できた方が良いよなと思うところがあって、実用的な英語力をつけるためにはどうすれば良いか模索中。 この本は単に英語学習ではなくて日本以外のビジネスの場で考えるべきことがいろいろ書い…
popoyansのnon-chanが家族との生活をテーマに描いたエッセイ。現在でも必ず毎日書いているWeb日記から2016年〜2020年の範囲を抽出して再構成したもの。 こうありたいという理想や想いに対してなかなかうまく行かない家族との暮らしや出来事が淡々と綴られて…
イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】作者:P.F.ドラッカーダイヤモンド社Amazon経営学のお勉強。 イノベーションについての考え方や経営哲学が熟考のうえ整理されて述べられていて非常に参考になる。「マネジメント」もそうだったが金儲けのため…
ボトルネック(新潮文庫)作者:米澤 穂信新潮社AmazonパラレルワールドSFとミステリを融合させて描き出される青年の苦悩のストーリー。米澤穂信が書けるようになるまで温めていたアイデアというだけあって人の生き方について深く考えさせられる印象的な作品。
化粧品会社の女性社員が殺害された事件について、関係者の証言が次々と展開される形で進むストーリー。話の中に出てくる雑誌記事やSNSの書き込みが最後にまとめて記載されていて少し凝った体裁をとっている。映画化されただけあってなかなか読み応えありな内…
2000年3月に出版され2001年の吉川英治文学新人賞の候補となった作品(「M1」改題)。 教師が教え子の父親の会社の経営破綻の謎を追ううちに一つの街を巻き込む大きな黒い事件に巻き込まれていくお話。 銀行や金融の世界に詳しい池井戸潤だからこそ書ける圧倒…
一人暮らしをすることになった高校生が不動産屋任せで適当に決めた物件は、実は地域でも有名な幽霊アパートだった、というお話。小野不由美の初期ホラー作品で最近新装版が出たということで初読。 導入部分を読んで、普通現場見もせずに住むところ決めたりし…
新米の海外ツアーコンダクターが頑張る話。 アイスランド、クロアチア・スロベニア、パリ、西安へ赴く章立てとなっていてそれぞれ具体的な見どころが物語の中で展開されるので実際に行ってみたくなる。 ツアーにはトラブルがつきものだが、引率するツアー客…
久しぶりにマルケス作品。 書き出しが印象的。わが悲しき娼婦たちの思い出作者:ガブリエル・ガルシア=マルケス新潮社Amazon
先日読んだ短編集の芥川龍之介作品にいかにも文豪を感じる文章があっていたく感心してもう少し良んでみようと思って手に取った短編集。 正直残念ながら入れ込むほどの面白さは感じなかったのだがそこそこ楽しめた。 そのうちまた他の作品も読んでみたい。文…
久しぶりに読んだ有川浩作品。出身である高知県の県庁に実際にある「おもてなし課」を舞台に、高知観光の魅力を活かした集客の取り組みに四苦八苦する職員の成長と恋愛模様を描いている。相変わらず有川浩の恋愛の機微を描く筆は冴えておりところどころでぐ…
最近読み進めている湊かなえ。交通事故で友人をなくした過去を持つ主人公、その恋人に対して彼は殺人者だとの謎の手紙が送り付けられる。湊かなえ真骨頂という感じの話である意味素晴らしい。
ようやく読んだ。 小学生か中学生の頃に何気なく手に取って初めて読んだ萩尾望都の漫画化作品。非常に強く惹きつけられた。いつか光瀬龍の原作を読まなくてはと思いつつ今の今まで読めなかったのは萩尾望都の漫画が素晴らしすぎて原作を読んだら実はそうでも…
久しぶりに乙一作品を読む。人々が次々と目を破裂させて死んでいくという怪談。 タイトルからは東北地方で信仰されるオシラサマが想起されるよね。あれも実はかなり怖い。脱線。小説 シライサン (角川文庫)作者:乙 一KADOKAWAAmazon
映画のタイトルとして初めて知ってその言葉のインパクトが強すぎて却ってなんとなく手を出しそびれていた作品。 膵臓の病気で余命わずかな少女と偶然それを知ってしまった同級生の「僕」。二人の交流とストーリー展開は想像通り涙腺を刺激されてしまうし生き…
夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者:ロバート A ハインライン早川書房Amazon言わずと知れた名作SF。福島正実版の(新版)が出たというので超久しぶりに読み返した。翻訳者の福島正実は1976年に亡くなっているから、誤訳や表現をある程度修正したというこ…
ちょっと怖いダークファンタジーかな、くらいで読み始めた辻村深月のこの本。近年読んだ本の中で一二を争う怖さだった。タイトルの闇祓は「やみはらい」ではなく「やみはら」と読ませる。人の心の機微を操作し破滅に導く不気味な存在の話。まじこわ。闇祓【…
池井戸潤お得意の銀行をテーマとしたミステリ短編集。面白さは衰えない。 「金庫室の死体」 「現金その場かぎり」 「口座 相違」 「銀行狐」 「ローンカウンター」 銀行狐 (講談社文庫)作者:池井戸潤講談社Amazon
小学校低学年の時に仲が良かった2歳上の姉が失踪し、2年後に帰ってきたが本当に本人なのか違和感を感じ続ける妹の話。相変わらずの湊かなえの苦い作風とスリリングな展開で一気に読まされてしまう。豆の上で眠る(新潮文庫)作者:湊かなえ新潮社Amazon
じわじわじわーっとこころが冷えて怖さが精神の奥底に染みていく小野不由美の怖い話。文芸の域に達している。次が出るのを楽しみに待ちたい。営繕かるかや怪異譚 その弐 (角川文庫)作者:小野 不由美KADOKAWAAmazon
タイトルどおり宇宙生命をテーマに編まれた短編集。みな興味深く読んだが心に残ったのは「妖精の棲む樹」と「黒い破壊者」かな。 狩人よ、故郷に帰れ/リチャード・マッケナ おじいちゃん/ジェイムズ・H・シュミッツ キリエ/ポール・アンダーソン 妖精の棲…
緻密な構成と一つの真実を視点を変えることでそれまでの世界ががらりと変わる爽快感。面白い。湊かなえ作品今の所ハズレなし。ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)作者:湊 かなえ光文社Amazon
構造素子 (ハヤカワ文庫JA)作者:樋口 恭介早川書房AmazonなかなかありきたりでないハードSF。よくここまで異質な世界を構築したなと驚嘆する。ただ読みやすいかとというと作品の性質上非常に読みにくい。もう少し短く簡潔にしたら良いのではと思う部分もあり…
三世代探偵団 次の扉に棲む死神 (角川文庫)作者:赤川 次郎KADOKAWAAmazon三毛猫ホームズシリーズで一世を風靡した赤川次郎。当時私もいろいろな作品を読んだが久しぶりに気になって調べたらいまだに現役作家として作品を書き続けていると知って驚いた。これ…