未来/湊かなえ

父を亡くしたばかりの10歳の少女・章子のもとに、30歳の自分が書いた未来からの手紙が届く、という印象的な幕開け。
登場人物の独白や手紙という形で一人の目線での記述が複数組み合わさることで真実があらわになっていくという湊かなえらしい手法が相変わらず効いている。