最終人類/ザック・ジョーダン

さまざまな種族の生命体がインプラントされた装置で相互にコミュニケートすることで平和に共存・繁栄するネットワーク宇宙において、その邪悪さから加盟が許されず排除・滅ぼされた唯一の種族が「人類」という超未来の銀河社会。他の種族にたまたま保護されてこのネットワーク宇宙の片隅に隠れて生きる唯一の人類サーヤの物語。話が進むほどスケールが大きく展開していき特に後半の高次知的レベル生命体の権謀術数に巻き込まれて対峙していくところがとてもエキサイティング。サーヤの心情の描き方としてジュブナイル小説に近い感覚だがSFガジェット的には一級品といっても良い印象。一気に読んだ。