緑の我が家/小野不由美

一人暮らしをすることになった高校生が不動産屋任せで適当に決めた物件は、実は地域でも有名な幽霊アパートだった、というお話。小野不由美の初期ホラー作品で最近新装版が出たということで初読。
導入部分を読んで、普通現場見もせずに住むところ決めたりしないだろとちょっと思ってしまったが、親の都合で小さいころから転校を繰り返す生活だったというところでまあ彼にとってはそれほどありえない話ではないのかなと一応納得。一見全く普通のアパートなのになぜか嫌な感じがつきまとい、徐々に怪異が現れていくという展開のじわじわ怖い感は小野不由美のホラーらしく一気読み。楽しくダークになれる嫌な良い本。
緑の我が家 Home,Green Home (角川文庫)