フラメンコを観ながら食す

妻とふたりで前々から行こうということになっていた日本における老舗タブラオ、新宿エルフラメンコへ出かけました。ショウは一日2回、完全入れ替え制でショウが始まる30分前から席に案内されるようになっています。始まったらゆったり食べる感じではないだろうと思ったので早めに行き、案内が始まってすぐに席につきました。薄暗めの照明でなんとなく地下の隠れ家のよう。ステージ横の白壁からは真っ黒な牛が生えており、各テーブルの上ではロウソクの赤い光が揺らめいています。スペインに行ったことはないので本場がどうなのか知らないけど、きっとこんな感じなんだろうなぁ。なかなかの居心地です。


サングリアで乾杯したのですがこれがまず美味しかった。甘すぎずさっぱりしていて香りが良い。食事はセットを頼みました。これも皆おいしい。付け合せの野菜までみんな「あ、おいしいこれ」と素直に感動。ショウを観るのがメインイベントという感じで料理にまであまり気が行っていなかった自分を反省、料理長に敬礼てな感じです。


ショウはきっかり1時間。ギター2人と歌い手2人をバックに4人の踊り手が順次踊りを披露。女性が3人で男性が1人。男性が最も権威のある人のようです。チラシによると曲目は「ソレア」「アレグリアス」「シギリージャ」とあるのですが、どの人がどれを踊ったのかは分からなかったです。。。


踊りはイメージ通り激しく、エネルギッシュな動きが印象的でした。ギターと歌も迫力ですが、私としては特に手拍子と足拍子に注目してしまいます。あの速度でなんで裏拍に入れるんだろう。不思議です。踊り手の動きと音楽が相俟って観ているうちにいつの間にかこっちもシンクロして心拍数が速くなってきてしまう気持ちです。



ショウの間もあちこちのテーブルにひっきりなしに給仕しているので全体的にちょっと落ち着かない感じはしますが、最初からそう思って割り切ればそれほど気にならないと思います。2回目の部だとタパスセットという、お酒と前菜盛り合わせセットがあるので、ショウをゆったり観ることを目的とするなら軽く食事した後に来てこのセットを頼むのが良いかもしれません。



一応下にメンバーを写しておきます。基本的に半年毎に替わるらしい。

  • アルフォンソ・ロサ(バイレ:踊り)
  • ヴァネッサ・コロマ(バイレ)
  • エミリア・マッサラニ(バイレ)
  • グアダルーペトーレス(バイレ)
  • ファン・トリヴィーニョ(カンテ:歌)
  • フランシスコ・トマテ(カンテ)
  • パコ・クルス(ギター)
  • ヴィクトール・トマテ(ギター)