クリストファー・ノーラン監督/「TENET テネット」@ユナイテッド・シネマとしまえん

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まだまだコロナ禍は過ぎ去らないが、日本全国的には明らかに気が緩んだというか、この四連休ちょっとくらい出かけてもよかろうという雰囲気が多数を占めた感じで各地の行楽地は急に混んだそうだ。我が家も外出といえばスーパーへの買い物か医者くらいが長らく続いてもういい加減ここらで息抜きをしないとストレスで腐りそうという危機感もあり、気分転換として久しぶりに映画館へ行くことにした。としまえんユナイテッド・シネマはコロナ対策として座席は前後左右の座席を空けて座るようにしていて、三密を避けることをしっかりやっていて良い感じ。


見ることにしたのはクリストファー・ノーラン監督の新作「テネット」。この監督の作品で過去見たことがあるのはレオナルド・ディカプリオ渡辺謙が主役の「インセプション」で、映像的にもストーリー的にも非常に面白かったのでこの新作にもかなり期待を持って事前のネタバレを必死に拒みつつ鑑賞に臨んだ。


結果、期待に違わぬ面白さ!ナニコレおもろい。
ちゃんと辻褄が合っているのか分からないというかこれきっと辻褄合っていないんじゃないかな、という点がいくつもあるところも含めて面白い。
ネタバレにならないよう予告編で公開されている範囲で書くが、この「逆行する弾丸」やその他の逆行シーンがまず未知の映像。これが一体どういうことなのかという話は本編を見て頂くしかないが、説明されてもよく頭に染み込まず、「ということは、え、こういう場合はつまり、その、どういうことになるのかな?」という感じで懸命に考えているうちに未知の映像がどんどん視覚から注ぎ込まれ、視覚と思考がぐるんぐるんしてくるのだ。
これぞセンス・オブ・ワンダー。これぞSF。
いや、理論命のハードSFファンは異論がありそう。なんといえばしっくりくるのか。時空をテーマにしたラファティ的壮大なホラ話?それとも理論的にも実は整合性が取れているんだろうか。そうだったらもう本当に脱帽だ。
あと何回か映画館で見て見たくなる作品だった。