「年刊日本SF傑作選 虚構機関/大森望・日下三蔵[編]」

編集方針が良いすね。「SFという枠にとらわれない」SF傑作選。ただし2007年に刊行されたもの限定。ひろーーく俯瞰した感じで読み終わって思考の水平線が広がる気分。というか思考のコリをぎゅっと掴んでみしみしと矯正されて、ほーらこんなに関節が柔らかくなりました、てな感じ?
この中でも印象的だったのは円城塔かな。特に紐虫が好き。それから気になったのは伊藤計劃。二人とも私にとっては初読、名前すら初めて知ったという状態なのだが、SF界新世代を担う注目作家達らしい(残念ながら伊藤計劃は2009年に亡くなったとのこと)。

2008年版・超弦領域も是非読まなくてはならぬ。

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)