蒲生邸事件/宮部みゆき

96年の日本SF大賞受賞作。読むタイミングを逸して今更ながら読む。二・二六事件を扱ったタイムトリップもの。分厚いわりに読みやすかった。よく当時の事を調べて時代の雰囲気が出ている感じ。パラドックスに関する説明はさらっと軽くし、物語性を重視。いまいちだったのは主役の若者の行動や考え方が幼稚すぎに思える部分がちょこまか出てきて乗れなかった事。中学生くらいの設定だったら納得かな。全体的にはまあまあ。SFというか、SF仕立ての歴史小説

蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)