外山明、大儀見元DUO @新宿Pit-Inn(昼の部)

  • 外山明(perc)、大儀見元(per)
  • ゲスト:イーヨ(vo)、大儀見カイ



外山明と大儀見元という超絶リズム人間デュオ。新ピの昼の部で今までも 何回かやっている企画のようだ。目覚し時計をかけておいて、それがなるまでひたすらインプロする形式。会場はステージを使わず、普段客席の中央になっている部分に、向かい合わせでパーカッション・セットを設置し、それを中心に客席が二重に取り囲むようになっていた。新ピでこんなセッティングは初めてで、ちょっとびっくり。お客は20名行かないくらいだろうか、この組み合わせでこんな少ないのは納得いかない感じだ。(私が2時半過ぎに入った時は、まだ3, 4人しか 客がいなくてびびったくらい:-)


二人とも基本的にはアフリカ系のパーカッションがメイン。 大儀見元のセッティングはコンガみたいな縦置きの太鼓を3つくらいと その上にちっちゃめのタムみたいなやつを2つほど、それから右手に音程の違うカウベルを4つくらいセッティング。全て手で叩く
外山はバスドラ、タム、シンバル2つに、やっぱり縦置きの太鼓を 2, 3個手の届くぎりぎりくらい後方に置き、正面には木琴みたいな楽器、さらに四角いカウベルを首にかけていた。こちらはスティック使用。


前半、後半の2曲でそれぞれ演奏時間は30分くらい。前半は外山、大儀見の二人のみで、ゆっくり静かなリズムから始まり、お互いの出方を探りつつ、徐々に早く、複雑な絡み合いを見せていく感じ。フレーズも訛り方もありきたりではないのでトーシロの私には何ていって良いのかわからん。


休憩を挟んだ後半は、大儀見元の息子さんらしいカイ君(3, 4才?)がとうちゃんの右手のカウベルの前にちょこんとすわり、スティックを握る。それから、たまたま見にきたらしいイーヨ嬢がボーカルで参加。まずはイーヨがeEYO idiotで最近良く歌っている曲(未だにタイトルが良くわからない。。。)を披露。 eEYO idiotは今年の最優秀賞ほぼ決定なので、何かこんな風に偶然出会えて しまっただけでとっても得した気分。1曲歌って、それまで陣取っていた壁際の客席に戻ってしまった。(もうちょっと歌っても良いのにー)


そのあと、インプロのパッションの行方はカイ君のカウベルに委ねられた。その小さな手では、スティックを持ってるだけでも重そうで、叩くのは一仕事だ。それでも、こきん、ぺこん、と叩く。目前のカウベルからずっと目を離さず、いつ叩こうかと必死に考えている感じ。かわいいです。
とうちゃんと外山は、カイ君の出す音に応答しあったり、寡黙になりがちな カイ君から音を引き出すような問いかけをしたりしており、ある意味どんな 展開になるか緊張感があって面白かった。スティックの重さに負けて、全然 リズム取れないかと思ったが、結構スぱっと抜けた瞬間にカウベルがヒットするので お主只者ではないな、と感じた。。。(^^;


後半はカイ君があまり動かなくなってしまい、どう展開したものかと思っていたら、すかさずイーヨ嬢が出てきて歌でからんで見せた。たぶん即興。さらにもうちょい何かが欲しい、と思ってたら目覚し時計が鳴り響いて終わってしまった。 ちょっと残念。今回の楽器構成がいつも通りかどうか分からないが、外山の音量と、手で叩いている大儀見の音量が、つりあい的に厳しい感じ。 以前何かで見たときは大儀見元もスティックでいろいろな小物を 軽快に叩きまくっていたので、それと外山ドラムと絡んで 欲しいなー。あと、完全インプロだとやはりその時のコンディションで全然良さが変わりそうなので、何パターンか短いフレーズを用意しておき、それを周期的に繰り返すとか、展開するとか、じょんぞんずこぶらみたいに合図決めて何かやるとか、あると好みかもと思ったりして。


全体的には楽しかったのでまたやるときには是非行きたいと思う。