「パイレーティカ/タニス・リー著 築地誠子訳」(小学館ルルル文庫)

小学館が最近はじめたライトノベル文庫から出た一作。
タニス・リーなので期待して読んだのだが、はなからジュブナイルものとして書いた作品らしく、期待とはちょっと違う内容だった。下巻の最後の方はそれなりに楽しめたけどそれも一瞬。。。
訳者あとがきで以下のような記述。

作者はこうした言葉遊びだけでなく、駄洒落やスラング、古英語や海洋船舶用語をたくさん使っているので苦労しました。すべて訳出すると、会話のリズムがくずれたり、過剰な説明が必要になったりするので、省略したところもあります。ご理解ください。

うーむ、こう書いてくれるのは正直で良いのだけど、もしかして原文が読めたらもっと雰囲気もあってそれなりに楽しめたのかなぁ、と感じてしまった。
浅羽莢子大先生だったらどう訳したんだろうか、とどうしても考えてしまう。

奥方にはそんなの気にしなくて良いのに、と言われるのだが、いい歳のサラリーマンがこの表紙の本を電車で広げるのにはやっぱ抵抗がある。あるぞー!
開いてたけどさ。

パイレーティカ―女海賊アートの冒険〈上巻〉 (ルルル文庫)

パイレーティカ―女海賊アートの冒険〈上巻〉 (ルルル文庫)

パイレーティカ女海賊アートの冒険 下巻 (ルルル文庫)

パイレーティカ女海賊アートの冒険 下巻 (ルルル文庫)