青葉市子+内橋和久「コエトコエト」@吉祥寺キチム

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  • 青葉市子(vo, g)
  • 内橋和久(g, ダクソフォン)
  • zAk(音響)



吉祥寺キチムにて、青葉市子と内橋和久のデュオ。おまけに音響はzAkという豪華なステージ。青葉市子のディープで繊細で力強くて可愛らしい、不思議な世界に引き込まれてしまった。内橋和久の変幻自在な絡みも素晴らしければzAkの音響も絶妙で驚嘆に値する。素晴らしいライブだった。
青葉市子は金属的な赤茶の中国服みたいなトップスで、いつもの黒い印象とはちょっと違った姿で登場。ステージ左に青葉市子、右手に内橋和久。内橋和久はギターメインに結構な頻度でダクソフォンで奇妙な音を絡ませていた。内橋和久がダクソフォンと深い関わりがあることは何となく知っていたが演奏するのを聴くのは初めてで興味深かった。演奏の仕方によっていろいろな表情を見せる楽器だが、とにかく人の声に近くて、時にはダクソフォンの音なのか、青葉市子の声なのか分からない瞬間もあったほど。


青葉市子はまだ持ち歌が数曲しかない頃から内橋和久と一緒に演奏して来たかなりの古馴染みとのこと。ギターのフレーズが似て来ちゃったりして、と言って鳴らした音が確かに内橋和久っぽくてなんか納得。。。面白かった。
曲は聞き取れたものだけ書くと「ひかりのふるさと」「生き残りぼくら」「てるはれあめ」「星のプレゼント」「誰かの世界」など。最後は最近の定番?「月の丘」。


次の機会があったらこの組み合わせは逃さないで行きたい。


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這いよれ!ニャル子さん6/逢空万太

ニャル子さんシリーズ第6弾。
相変わらず中身なし。クー子の従姉妹、クー音が賑やかしキャラとして登場。だんだんエロ度が増して露出と密着が過激になってきた印象。頭空っぽで読めるのはある意味強みか。

死者の奢り・飼育/大江健三郎

大江健三郎は初めて読んだ。短編集。
「死者の奢り」が好き。死体保管所の話。不思議な叙情性を醸していて時代を感じさせない面白さ。次の「他人の足」も面白かった。病院生活の気だるい日常とそれを壊す非日常の顕現、そしてそれがまた膠着した世界へ戻っていく様が描かれる。冒頭のこの二編の後は、戦争を背景とした話が続き時代を感じる。興味深く読んだが楽しい話ではない。冒頭二編のような作品もっと読みたいなあと思う。

死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

イーヨ・イディオット @渋谷 公園通りクラシックス

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今夜は4年ぶりのイーヨ・イディオットのライブ。このメンツが醸す音楽は相変わらず絶妙なバランスと揺らぎが心地よく、果てしなく素晴らしかった。このメンバーで前売りとはいえ2,500円は安すぎでしょ。やはりバンド構成のイディオットも良いなあ。次回がある事を信じて楽しみに生きていこう。


公園通りクラシックスは初めて来た。梅雨空の曇天で湿気もわもわ。中はそんなことなく快適。比較的早く到着したので良い席確保できた。leteのデュオの時とはやや客層が違ったかな。久しぶりのイディオットなので普段きていなかった人たちも見にきたのだろうか。
開演19:30予定のところ始まったのは10分ほど遅れた19:40ごろ。ステージ右奥の衝立からメンバーがゾロゾロっと登場。イーヨさんは濃紺とブラック?の上下異素材のかなり丈の長い半袖ワンピースにブーツ姿。内橋和久も中原信雄も上黒で、全員統一したのかと思いきや、なぜか外山明だけ白いシャツに短パンというえらいラフな格好。
今回のイディオットではインプロは封印で歌ものだけを演奏。まず私の大好きなラークで幕開け。相変わらず曲名言ってくれないと分からないのだが、6〜7曲くらいか、アイリス、ロガ、アリュシカなどが前半。ここまでで20:30くらい。
ややゆったり目に休憩を挟んで20:50ごろから後半開始。やはり同じくらいの曲数か。スピ、スカボローフェア、ブラン、アウビイ、そして最後にクロードラパン。
アンコールに何をやるか、イーヨが客席に問うていたが返事捗々しくなく「じゃあPonta de Areia」。私的にも最後はゆったりした曲が良いなあと思ったので嬉しかった。これで終わりと思ったら嬉しい誤算。内橋がすかさず演奏を始めてもう一曲、アデルで盛り上がって終了。こういう終わり方も良い。
いやー、これが聞きたかったんだよなあ!という感じでとにかく満足。私が陣取った場所が外山明の目の前だったこともあるがやはり外山明の存在感は大きい。楽しそうにかき回したりパシッとキメを入れたりとにかく気持ちよかった。イーヨは位置的に真正面だったのでこれも嬉しかった。自分に歌いかけてもらっているような贅沢な気分を満喫(笑)。
もうイディオットはやらんのかなあ、と少し諦めていたところもあったので今回は本当に良かった。いつかまたこのメンツでお願いします!!!楽しくて心に残る音楽をありがとうございました、みなさま!!!そして、山口順様、ぜひライブ写真を公式サイトにアップしてくだされー!!!


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花咲舞が黙ってない/池井戸潤

花咲舞シリーズ第2弾。連作短編集。銀行業務のどろどろしたところやその中で人間味溢れる行動を突っ走る姿が非常に痛快で面白かった。半沢直樹もちょろちょろ登場して池井戸潤ワールドの世界が交錯するのもわくわくする。

河内音頭イベント

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  • 瑞姫(音頭)、あさひ雅子(音頭)、その他大勢の皆さん
  • 伴奏陣 いちばけい(G)、小池梨沙(太鼓)、ALI(B)、その他生徒の皆さん

ゲスト 山中一平


モクシー東京錦糸町のラウンジで開催された河内音頭イベントへ。山中一平の読売カルチャー錦糸町の教え子たちが音頭をとるいわば発表会。司会は錦糸町河内音頭大盆踊り大会の司会でお馴染みの山口屋佐七がスーツ姿で登場。演奏陣にいちばけいがいたり、坂井ユカコがいたり、錦糸町河内音頭でいつも踊りを主導する常連さんがいたりして、違和感なく馴染んだ雰囲気。
モクシーのラウンジ奥のやや狭いスペースで、お客さんたくさん来たら溢れそうと思ったが、心配する程は集まらずまあ丁度良いくらいの密度だったか。踊り手は関係者も含めて20人弱。この人数だと輪は一つで踊りはみんなで合わせてという感じで、手踊りとマメカチマンボを交互に、後半一曲だけ流しを踊った。狭い輪なので思いっきり跳ねるのは控えたが、それでも汗だくでぜいぜい言いながら踊った。楽しかった!歌い手さんの中では浪曲師の瑞姫の歌は流石という感じで聞き応えがあった。ファド歌手でもあるあさひ雅子も堂に行った歌いっぷり。全体的に強力な女性パワーの勢いを感じた。
読みカルの皆さま、山中一平様、楽しい時間をありがとうございました!
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