今敏監督「パーフェクトブルー」4Kリマスター@新宿ピカデリー


マッドハウス創業50周年記念ということで夭逝した今敏監督の問題作「パーフェクトブルー」を観に新宿へ。
劇場公開から25周年だそうで私は初見。以前から見たかったのだがなかなか機会がなく今回劇場で見ることができてよかった。
インターネット黎明期作品なので、主人公がパソコンをセットアップしてネット接続するシーンが当時っぽい描写で時代の古さを醸して一瞬くらくらするが、それはさておき、もともと「問題作」としてエログロ・狂気・妄想といったキーワードがちらほらするだけあって、カップルで楽しく見に行くような作品ではないなという印象。女優としての演技シーンとはいえ、延々と続くレイプシーンなどがあって知り合いと見に行くと確実に気まずくなるので誰かと行くなら覚悟してねという感じ。ネタバレしないようにストーリーの詳細は伏せるがサスペンスドラマとしてとても楽しかった。今敏らしい多層悪夢的な表現で現実と妄想が入り乱れて訳が分からない感がとても良くて好き。