今敏監督「妄想代理人」

かなり昔に第一話くらいみてそのまま放置になっていた、夭逝した今敏監督+マッドハウス妄想代理人を二日間で一気見。全13話。
精神的にどうにもならない限界まで追い詰められた人間が謎の「少年バット」に襲われる事件が続出。当初通り魔的犯行と思われたが、襲われた人間には繋がりがあった。徐々に広がっていく被害。犯人の正体は何なのか、徐々に混沌とした状況へ展開していく。
今敏らしいと言って良いのか、この追い詰められた人間の描写の外面と内面が入り混じって不吉で不可思議な空気感が充満している。いったん話がオムニバス的に広がりすぎて戸惑うところもあったが最後はしっかりまとめて作品としての完成感もあり。
気軽に楽しむものではなく見るのに少々力が必要だが非常に印象的でもある。
それから平沢進のオープニングテーマとエンディングテーマがそれぞれかなり良い曲で心に残る。


ところで主要登場人物の一人の「鷺月子」が、気の抜けた相槌を打つときの声が、限りなくイーヨさんの声に似てる事に気づいて、えっまさか実はこんなところで実は声優をやっていたのか!?と一瞬真面目に疑った。調べてみたら全然違ったよ(笑)