楽日チケットをGETし観に行った。こんな感じのお話。
効率化が美徳とされあらゆる社会生活が時間管理局に管理される未来世界。てきぱきと仕事も遊びもこなし、短縮した分の時間を成果として積み上げることによって社会的地位が上がって行く。人々の憧れは軌道エレベータを昇った「上」の世界。上の世界に行けるのは成果を上げた一部の人間であり、上流階級の証である。人々は時間を効率化するかにやっきになっている。
何をやっても時間がかかるグズでノロマなOLにとっては肩身が狭い。憧れの彼は優秀で「上」に行けること間違いなし。こんな自分は目に入りもしない。。。そんな彼女がとある偶然でたどり着いた全く別の世界。時間管理局も把握していない、なりたかった自分になれる可能性を秘めた異世界。それがArK。全てを支配しようと目を光らせる時間管理局は、自分たちの目を逃れてArKに脱出する人間を問題視し追跡を開始する。でもArKはただの「楽園」ではなかったのだ。。。
こう書いてみるとSFっぽい印象だけど、きっと芝居として描きたかったのは人間らしい生き方とは何ぞやという事ではないかと思われる。SFの道具立てはそれを描くための背景であって、詳しい説明はなされない。ので最初ちょっと方向性が掴めなくて戸惑った。一番悩ましかったのは成果として積み上げた時間の扱い。もしかしてこの世界って、電脳系だったりする？全体的にはモモ＋マトリックスな感じだろうか。
真面目に芝居を作り上げようとしている感じが出ていて好感が持てた。
