第8回(最終回)

遂に最終回、公開練習および成果発表会。来てくれたお客さん20人くらいかな。2ヶ月、2時間ずつ全8回という短い期間で仕上げた(?)2曲をお披露目するということで、講座のメンバーもやや緊張気味?いつにも増して静かな感じ。私ももちろん緊張だ。だってまともに実物のクンダン叩いて他の楽器と合わせる練習はほぼ初だもの。
6時半に一度先生がお客さんに挨拶を述べて、Sinom Ladrangの練習。私の「邪道練習」はいつも曲の頭から最後まで通すという形でやっていたので部分部分に切ってやるとなるとちょっとまごついた。1曲通しの練習になってからの方が安心して叩けた気がする。とはいえやはり人が聞いたらたどたどしかったのではないかと思われる。だいたいまだD,K,P,T,Punの音の違いをちゃんと叩き分けが出来ていないよなぁ。何とか叩けそうかな、とちょっとだけ自信がついたところでSinom Ladrangの練習終了。次Baris。私はトロンポンでコテカンの、ね、ねぬ、ねぬ、ぬね、ぬね、ねぬ、、、のサンシパート。これはもう頭に染み付いているので心配なし。と思っていたら意外にぽろぽろ失敗したりして。。。うーむ、いかんなぁ。それから1回だけ担当楽器をローテーションして再度練習。
そんなこんなであっという間に練習時間終了ー。はい、本番。
まずBaris。私はカジャールをぽこぽこと。先生のクンダンが視界の端に入るところで叩いたので叩きやすかった。しかしいつになくテンポが速かったか。あまり全体の音がどの程度まとまっているかというのを判断する余裕はなかった。とりあえず曲が無事終わったところでほっとした。
そして今度は担当楽器を入れ替わってもう1回Barisを演奏。今度は私はトロンポン。お客さんから真正面に向き合うことになって面を上げづらい。先生の開始を告げるクンダンはさっきにも増して速いんじゃないか??これはサンシパートの手数が多いからそう感じたのかもしれない。練習で結構間違えたので本番は完璧に!と思ったらやっぱり間違えた。。。ちょっと悔しかった。
そして、Sinom Ladrang!!とにかくこの曲は最初の16拍はトロンポンとクンダンだけなので失敗したら大変だ。緊張して叩いた。何とか大きな失敗はせずに行けたような気がする。一応その後も無難に最後まで叩ききることができた。よかったー。おっわりー、と思ったら先生が小声で、「はい、もう1回やって」。。。えっえー聞いてないぞー。確かに短い曲だけど。再び緊張して開始。何とか無難に終了。「はい、もう1回」。。。え、もう1回ですか。。。だんだん緊張が解けてきたらしい。こんどは1箇所、たたきタイミングを一瞬見失い、叩く力が弱くなる、あれあれあれ、これでよかったかな??でもそれ程長い時間はかからず元に戻れた(と信じる)。何とか曲の最後はきっちり決めて終わることができた。のか?
いやー、楽しかった。お客さんの拍手が聞こえて嬉しかったぞー。


本日は遅くなったのでここまで。
また後日更新するかも。


ということで以下7/27追記。
この後、先生がご自分で持ってきた楽器グンデル・ワヤンの演奏。これは歴史が古い楽器、演奏形態で、影絵芝居の時などに演奏されるもの。通常は4人一組で演奏するとのこと。音階も我々がやってきたゴン・クビヤールのペロッグ音階ではなく、スレンドロ音階。明るい感じの音階だ。2曲演奏してくれたのだが、さすがだー。ゴン・クビヤールのガンサは全て片手で叩いて片手で消音するのだが、グンデル・ワヤンは両手でバチを持ち、手のひら下の方を押し付けるようにして音を止める。とりあえずメインメロディが左手で、伴奏が主に右手、ということのようだ。先生の手が青銅の板の上を細かく流れるように動いて、きらびやかな音楽が響いた。いや、すばらし。本当は先生の奥様と二人で演奏する予定だったのだが都合が合わなかったそうで、それだけちょっと残念だった。この演奏にさらに別パートが絡んだらもっとすごいんだろうなぁ。グンデル・ワヤンもどこかで一度生で聞けるよう探してみよう。
ケチャ祭りか阿佐ヶ谷で聞けるかな?