東口トルエンズ/アノン/イーヨ with かわいしのぶ「いぬ屋敷 Vol.25 蜃気楼の間」@吉祥寺Manda-La2


戸川純を生で聴くのは初めて。これはきっと混むだろうと思いつつも前売りは買わず、当日券があることだけは確認してから会場へ。案の定、前売りを持つ人の列が長々と続いていました。お店側も分かっていて、普段に比べ客席の机は最小限かつ椅子が多めのセッティング。開場前に並んだ甲斐があって座ることができました。

まず、イーヨ with かわいしのぶ。最近イーヨはちょこちょこソロでも活動しているようで張り切ってる感じです。曲はeEYO idiotで磨かれてきたものを5曲くらい(リタ、ブラン、マルセリーノのうた他)。曲によってかわいしのぶがベースを弾いたり、ピアノを弾いたり。いつものバンド構成に比べるとどうしても音数が寂しい気がしてしまいますが、もともとイーヨのクリアな声は隙間の多い音の方が合っていると思っているのでこれもあり。短い時間でしたが満足。

アノン。初見。メンバーは大物ぞろいなのでそれなりに期待。須山公美子の声は張りがあるけど繊細でかなり好きなタイプです。曲はメンバーの持ち寄りとのことですが大熊ワタル、小間慶大のものが多かったのかな?長めの曲ではちょっと眠くなってしまう瞬間がありましたが全体的にはもう一度聴いてみたいかな、という気分です。

トリはいよいよ東口トルエン。初見。メンバー以外の情報を全く調べておらず「お、山本久土戸川純?すんごい組み合わせ」というだけの状態です。何が飛び出すかわくわく。
まず山本久土MostのTシャツ姿でアコギ1本持って登場。遅刻してリハなしだったそうで本人しきりと客席に謝罪。でも始まったらそんなこと何の関係もなかったですね。Phew関係でギターを弾く姿は見慣れていますが、歌うところを見るのはおそらく初めて。アコースティックパンクと言えば良いのかな?椅子に腰掛けての演奏ですが、左足を大きく踏み鳴らしつつ激しくギターを鳴らします。これ、脳に刺し込む気持ちの良いほどの切れ味。山本の壮絶な歌声も曲も最高です。ソロで3曲くらいやった後、戸川純登場。中央の椅子に腰掛けた姿は妙にちょこなんとしてお人形さんのようですが常人と違う何かが漂っています。戸川純が加わってからは迫力さらにアップ。激しい感情的な歌あり、コケティッシュでしかもかわいらしい曲あり、なんだが戸川純の醸す雰囲気というのは、人を惑わし最後に食っちゃう妖怪チックなところがあります(意味不明)。。。

それにしても山本久土とのコンビネーションが最高。曲はおそらく山本久土のものが主で、何曲かが戸川純のものだったようです。アンコールを1曲やって終わった時には11時近く。とにかく素晴らしいというのが感想です。これは癖になります。次も行きたいなぁ。お、DVDが出ると書いてある。




ちなみにこの日、客入れ後ライブが始まる前や、ライブの合間に店内でかかっていた音楽は、誰の何と言うCDだったのか、わかる方教えてくれませんか。すごく好きだ、これ。ライブ始まる前から、「お、これに出会えただけで今日来る価値あったなぁー」と思うくらいでした:-)