宮川春奈ギターコンサート@ワード資生堂ホール

本日は資生堂パーラー銀座本店9Fホールにて、クラシックギター界の新星、宮川春奈の東京本格デビューのギターコンサート。
これまでは活動拠点が関西ということでオンラインコンサートやDVDでしかほぼ見る機会がなかったが大手芸能事務所に所属して活動拠点を東京に移したそう。
曲はクラシックギターとしてはお馴染みの有名曲ばかりだが、ジュニアコンクール時代から実績を積んできた確かなテクニックとフレッシュな感性がしっかり一体となり単なる速弾きではなく、躍動し心に生きて響く音の奔流。生で聴くのを心待ちにしていたというのもあるが期待以上の演奏内容に最初から最後までわくわくさせられた。


髪を結って純白のドレスに身を包んだ姿は高貴さと決意に満ちてとてもキュート。
静かな緊張感の中、数曲ずつ曲の紹介をしながらという形で進んだ。
パガニーニのカプリス第24番やバッハのシャコンヌなどの大曲・難曲もメロディが歌っていて良かったし、アルハンブラトレモロも粒がそろって綺麗な音色でさすがという感じ。
アンコールの「踊り」は個人的にとても好きな曲だが演奏会で聴いたのはこれが初めてで軽快に弾きこなす姿にとても嬉しくなった。
振り返るとあっという間に終わってしまった感があり、コンサート自体がそのまま映画のワンシーンのような不思議な非日常感もありとても楽しかった。


終演後に本人が見送りに立ちサインにも応じてくれるというので今後滅多にない機会だと思いDVDを買ってサインを頂いた(被ってしまったDVDは誰かにあげてファンを増やそう)。
あと、話をしているときに誰かが横で写真撮ってくれていたの、欲しかったな。。。


ということで第7波がやや落ち着いてきたとはいえコロナ禍中ということで60名限定というのがもったいない気持ち。クラシックギターが好きな私としてはぜひ次のコンサートを実現してほしいところだが、本人は以前から映画オーディションに参加するなどギターに留まらないマルチな活動を志している。芸能事務所に所属したのもそのためらしい。表現力や感性を磨くという意味ではいろいろなことに挑戦するのは重要だと思うし彼女にはぜひ可能性を探って頑張ってほしい。そしてまた素晴らしいコンサートを開催してくれることを楽しみに待ちたい。

(第一部)

(第二部)

(アンコール)

  • 歌と踊り第一番より「踊り」/A.ルイス=ピポー





宮川春奈Instagram

www.instagram.com

百億の昼と千億の夜/光瀬龍

ようやく読んだ。
小学生か中学生の頃に何気なく手に取って初めて読んだ萩尾望都の漫画化作品。非常に強く惹きつけられた。いつか光瀬龍の原作を読まなくてはと思いつつ今の今まで読めなかったのは萩尾望都の漫画が素晴らしすぎて原作を読んだら実はそうでもなくてがっかりするのではという無意識的な恐れもあったのではと思う。
そんなことはなかった。
細かなエピソードの違いやキャラ設定の微妙な差はあれど、ストーリー全体を覆う世界観や雰囲気は漫画作品と何ら違和感なし。この世界とは、宇宙とは、生命とは何かという人類の普遍的な問いかけ。時間と空間の無限の広がり。永劫。この世界観を創造した光瀬龍恐るべしだしこれをここまで漫画という手段で表現しきった萩尾望都の力量も空恐ろしい。
百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)

小説 シライサン/乙一

久しぶりに乙一作品を読む。人々が次々と目を破裂させて死んでいくという怪談。
タイトルからは東北地方で信仰されるオシラサマが想起されるよね。あれも実はかなり怖い。脱線。

錦糸町河内音頭大盆踊り

私の心のすす払い行事としてなくてはならない錦糸町河内音頭の大盆踊り大会。今年が40周年記念の年にあたるとのこと。コロナ禍のため事前予約制500人限定参加、生演奏なしで事前収録したものを舞台上のスクリーンに投影するという苦肉の形ではあったが開催されて本当に良かった。
企画・運営のみなさま、ボランティア参加のみなさま、演奏&歌い手のみなさま、踊り子のみなさま、その他開催に関わってくれた全てのみなさまに感謝したい。


自然災害はコロナだけにとどまらず、台風接近で当日朝まで開催が危ぶまれたが公式ページに「予定通り開催」が出たのをみてガッツポーズ。ひゃっほう。
気温が微妙で着るものが悩ましかったが結局丁シャツで行って正解。踊り始めたら1曲目でもう汗噴出。日頃の運動不足のせいで心臓どきどき。この場で倒れると今後の運営に迷惑かけるので倒れるときは高架下から出てからにしようと心に誓いながら、ときどき休憩しながらなんとか最後まで参加できた。
ということで体力不足のへなちょこは最初すこしマンボで跳ねたがその後は手踊りと流しをメイン。河内音頭はもちろん楽しいけど今回は月乃家小菊の江州音頭がなんか一番脳内麻薬出て気持ちよかった。泉州音頭はほぼ江州音頭だよと言われても今ひとつわからず毎年休憩タイムにしてしまうのだけど次回はちゃんと踊れるようにしておきたい。


心配した台風は最初少し雨っぽかったがほぼ降らず途中で明るくなってきて薄日も見えたりしたが夕方になって最後の一曲の時に雷&豪雨となった。それでも風は全然吹かなかったので機材が倒れるような心配もなく、こういうときは高架下という場所も悪くないなと思った。


終わった後で片付け手伝ってというアナウンスがあったのでたまには感謝を行動で表すかと舞台前に行ったが頼まれたのは会場のゴミ拾いのみ。踊りスペースと飲食コーナーを回ったが人数限定だし飲食もそれほどなかったと見えてほとんどなし。ベンチまわりでタバコの吸い殻がちょっとあったくらいで綺麗なものだった。帰りがけに1000円カンパ(もっと出しても良かったな)。


次回こそ制限なしの昔のような盆踊り大会ができることを切に願う!


生駒竜也 河内音頭 灰神楽の三太郎
月乃家小菊 江州音頭 曽根崎心中
土生みさお 河内音頭 おさん茂兵衛
雲竜左枝菊 泉州音頭 越後の旅鴉片貝の半次郎
山中一平 河内音頭 雷電


中入り(15時20分前後を想定)


中村美律子(特別企画) 河内音頭(2021年中野サンプラザでの35周年記念コンサートより)
鉄砲博若 河内音頭 仲乗り新三
堺家小利貴丸 河内音頭 一本刀土俵入り
月乃家小菊 江州音頭 紀伊国屋文左衛門~春の恋風
瑞姫 河内音頭 桜川と黒鷲

上記演目は公式ホームページから引用
www.kinshicho-kawachiondo.jp




エリザベス女王国葬


96歳で亡くなったイギリスのウィンザー朝第4代女王であるエリザベス2世女王の国葬
イギリス王室に深い思い入れがあったというわけではないが大きな歴史の変換点であることに間違いはないだろう。
人が変わると時代が動く。負の方向へ行かないで欲しいと切に願う。
冥福をお祈りしたい。

君の膵臓をたべたい/住野よる

映画のタイトルとして初めて知ってその言葉のインパクトが強すぎて却ってなんとなく手を出しそびれていた作品。
膵臓の病気で余命わずかな少女と偶然それを知ってしまった同級生の「僕」。二人の交流とストーリー展開は想像通り涙腺を刺激されてしまうし生きるとは何かを選択していくことという強いメッセージに勇気付けられる。素直に読むのが良いと思う。