ゲド戦記/アーシュラ・K・ル=グウィン

5、6巻目が出て以来、1巻目から一気にまとめ読みしようと思ってはや十数年。遂に読みきったゲド戦記。素晴らしいの一言。私は特に1と2が大好きでこれまで何度も読み返したのだが今読んでも全く色褪せていない。4は2度目。5、6を今回初めて読んだ。まとまりとしてはやはり3巻までの三部作で良かった気もするが、4、5、6と読み進めてもその世界観は確固たるもので十分に楽しめた。この独特の存在感はうまく言葉にすることができない。どっぷりと浸りきって幸せだった。少なくとも1から3は私の人格形成に大きな影響を与えたに違いない衝撃作品で思い入れのある大事な本だ。
ジブリの映画化の失敗が口惜しいというか腹立たしいというか。原作を知らずしてゲド戦記面白くないと信じ込んだ人々を量産したであろう罪は重いぞジブリ宮崎駿が「影との戦い」を映像化してくれたら見てみたかった。


影との戦い―ゲド戦記 1

影との戦い―ゲド戦記 1

こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫)

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帰還―ゲド戦記最後の書 (ゲド戦記 (最後の書))

帰還―ゲド戦記最後の書 (ゲド戦記 (最後の書))

ドラゴンフライ――アースシーの五つの物語〈ゲド戦記 5〉

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アースシーの風 ― ゲド戦記V

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