「F1ビジネス もう一つの自動車戦争/田中詔一」

そういえばこないだのハンガリーグランプリで遂にホンダのバトンが優勝。私は特にどこかのチームに偏って応援しているわけではないけれども、やっぱり日本勢が活躍すると素直に嬉しい。ということでおめでとう。
そしてこの本、初代ホンダ・レーシング・ディベロップメント(HRD)社長が綴った、F1の華々しい表舞台とは全然違うそのウラのどろどろしたところの話。巨大ビジネスへの隆盛とその利権の話から今後のF1の行く末までかなりディープな内容だった。もちろんコアなF1ファンは当然知っているようなことも多いと思われるが、いつもフジテレビ地上波放送を見てあーおもしろかった、と言っているだけ程度の私にとっては今後放映を見る目が変わってしまうこと間違いなしだ。F1の未来についてはだいぶ憂慮した記述になっているが、確かにそう感じさせる。開発コスト競争を押さえるのは確かに重要かもしれないが、ガチガチの規程で開発自体を止めてしまってはF1の魅力は半減だろう。

F1ビジネス―もう一つの自動車戦争 (角川oneテーマ21)

F1ビジネス―もう一つの自動車戦争 (角川oneテーマ21)