「夢の木坂分岐点/筒井康隆」

何の前提知識も無く読むと登場人物の名前が微妙に変わっていることにさえ気がつかなかったりする。私は毎朝の通勤電車で短い時間細切れで読んだということもあるが、暫く気がつかなかった。途中であれ、この人誰だっけ、とページを遡って名前を探しているうちにようやく気がついた。最後まで読み通して解説を読み、そしてもう一度最初から最後まで読むと、一見なんだかわけのわからないこの話の構造が見えてくる感じ(ということで2回読んでしまった)。筒井康隆作品はやっぱりすごいなぁと感心。