「ストリート・キッズ／ドン・ウィンズロウ著 東江一紀訳」

読了。大晦日と元日で読みました。仕事の心配が頭を離れないままだと身体が休んでも心が休まらないので何か読みやすいもの、と思って部屋を探索して出てきた本。探偵物です。恵まれない境遇で、スリをして生きてきたストリートキッドがふとしたきっかけでとある組織に仕込まれ、探偵として活躍するお話。活躍するというか義理のある組織に逆らえず、やりたくもない家出娘調査を渋々始めるのですけどね。本筋の調査と平行してところどころに探偵としての仕込みのエピソードが入るのですが、これが迫真に迫っていて興味深かった。家捜しするコツとか尾行の心得とか。どのくらい実用的なものか分からないけれど、書いてある通りにやってみたくなりました。苦味の効いたハードボイルドでなかなか面白かったです。シリーズ物なのでまた部屋から掘り出して読もうと思います。

ストリート・キッズ (創元推理文庫)