巴里マカロンの謎/米澤穂信

なんと11年ぶりの<小市民>シリーズ新刊。
4つの緩やかに繋がった短編集。
春夏秋ときたから最後は冬で綺麗に締めるのかと思ったら何故か今回は4つの短編のタイトル冒頭を都市の名前で揃えてきた。
「巴里(パリ)マカロンの謎」「紐育(ニューヨーク)チーズケーキの謎」「伯林(ベルリン)あげぱんの謎」「花府(フィレンツェ)シュークリームの謎」。
相変わらずの小鳩君と小佐内さんの微熱感と名探偵振りで、11年ぶりの新作とは思えない感じで楽しく読むことができた。
でもちゃんと「冬」書いて完結させて欲しい。いつになるのやら。