「半身/サラ・ウォーターズ、中村有希訳」

半身 (創元推理文庫)

半身 (創元推理文庫)

舞台は19世紀末のロンドン、ミルバンク監獄。慰問に訪れた貴婦人マーガレットが出合った謎めいた虜囚の霊媒師シライナ。会話を交わすうちにいつしか魅かれ合っていく二人。。。
以前一回読みかけて途中で止めてしまったのだが、どうして読めなかったか分からない。この世界のオカルト的同性愛的な雰囲気だけで十分最後まで楽しめた。
「このミス」2004年海外編1位ということで、このシライナが安楽椅子探偵役の推理小説?と深読みして頁を繰ったのだが、それはめっちゃ外してた。。。それにしても人によって好き嫌いが大きく分かれそうな作品。
この小説は変にミステリ要素を待ちながら読むより、単純な恋愛小説として読んだ方が良い気がする。もろファンタジー作品にしてもらっても良かったなぁ。