2007-04-21から1日間の記事一覧

「招待客/新津きよみ」

図書館にいくと角川ホラー文庫を大抵1冊借りてきてしまう。何か掘り出しものないかなぁという感じなのだが、今回の作品はいまひとつだったかな。書き込みが足りないのかちょっと釈然としない部分があったりして惜しい感じ。最後まですすっと読めるので暇を持…

「海馬が耳から駆けてゆく(1)(2)/菅野彰」

はじけ気味のエッセイ。奥方が読みながら笑いをこらえて断続的にヒクヒク痙攣していて、それがまず面白かった。奥方曰く「外で読むのに不向きな本」。そんな涙を流すほど笑うか?と思いながら読んでみたのだが、コリー犬の話で私も爆死。海馬が耳から駆けて…

「青い犬の目/ガルシア・マルケス」

サブタイトルにあるとおりほとんどすべて死をイメージさせる小編が集められた短編集。死に対する不安・不条理が虚構の中に静かに綴られている。さりとて強い理由もないが、イシチドリに目をえぐられた三人の男の話「イシチドリの夜」や「誰かが薔薇を荒らす…