池井戸潤の銀行モノのオムニバス。幅広いネタで飽きさせない。面白かった。
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: Kindle版
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池井戸潤の銀行モノのオムニバス。幅広いネタで飽きさせない。面白かった。
怖い本読みたいなあと思ってなんとなく手にとった本読了。角川ホラー文庫の第24回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作とのこと。
ストーリーの着想はなかなか良いが、幽霊たちが何がしたくて出てくるのかという必然がよく分からない点や、主役の作家と編集者との関係性が今ひとつしっくりこない点など、もう少し書き込みが欲しい点が惜しい。せっかくホラーなので出てくる幽霊がもっとそれぞれ怖いと良いのにとも思う。「びったんびったん」はなかなか良かった。
奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い (角川ホラー文庫)
初めて読むのだと思ったが、読んでみたら、あらら?読んだことある気がする。でも読んでいてもはっきりとしたストーリーまでは思い出せない、という状態で最後まで読了。登場人物が章のタイトルになっていて、それぞれ違った視点で一人の犯人の謎の二日間の追求が語られる。人間関係や業界の機微が非常に面白くて惹きつけられた。
幼少の頃に見たサスペリアのテレビCMが怖くて怖くて仕方なかった。記憶がおぼろげだが映像的には至って控えめで、血が流れたりなんだりはせず、今となってはなんであんなに怖かったのか分からないのだが心に刻まれて40年、未だに忘れられない。ここ数年くらいでレンタルビデオ屋で映画漁りしているときにたまたま目に止まってサスペリアの来歴を調べ、魔女三部作としてシリーズ3本あることや、監督ダリオ・アルジェントが映像に独特のこだわりを持っていることなどを知って興味を掻き立てられた。今回たまたま吉祥寺のミニシアターでやっていることを知り、小さかった時のあの恐怖を今実際に観たらどう感じるのだろうかと思ってワクワクとして会社帰りに駆けつけた。
今回見たのは「2017年に製作40周年を記念して本国イタリアで制作された、35mmオリジナルネガからの4Kデジタルレストア版(撮影監督ルチアーノ・トヴォリ監修/最終承認)となっており、翌年ローマにて3日間限定で行われた上映イベントでもその美しさが絶賛された。」というもの。確かに映像は美しく特に学園内のいろいろなシーンで登場する赤やそれに対比するように登場する青が印象的。一度聞いたら忘れられないテーマ音楽も緊迫感を盛り上げて良かった。ストーリー的には単純かもしれないが、じわじわと恐怖感を盛り上げる演出はいま見ても十分面白い。残り2作品もいずれ見て見たい。
「決して ひとりでは見ないでください」という宣伝文句も印象的だったこの映画、客は私ひとりきりだったよ。。。
サスペリア 4K レストア版 Ultra HD Blu-ray 通常版