当初2022年3月12日予定だったがコロナ患者増加に伴う政府の水際対策により本人が来日できなくなって延期されていた朴葵姫のギターリサイタル。私にとっては3年ぶり2回目の朴葵姫の生演奏。おまちかね。コロナ第7波真っ最中ということで人出はどうかと思ったがほぼ満席で人気のほどが伺える。
前回と同様、MCは苦手ということで最初と最後に短く。ひたすら演奏を聴かせるステージ。曲は王道クラシックなものがメインだが曲調はさまざまバラエティに富んでいて飽きさせない。前回聞いたときは非常に柔らかで滑らかで優美、という印象が強かったが今回はそれに加えて力強さもあってバランスが良くさらに心地よかった。
個人的には昔自分でもかなり練習した「魔笛」の主題による変奏曲が彼女の演奏で聞くことができたのが嬉しかった。それからタレガのグラン・ホタは曲の複雑さとそれを自然に弾きこなす力量に感心。
アンコールで登場した際に「ゆっくりの曲とはやい曲どちらが良い?」と客席に問いかけ。客席の反応が微妙で苦笑いしつつ"はやいほう"の「フォーコ」を演奏。これで終わりのつもりだったのかもしれないが拍手鳴りやまず2回目のアンコールで"おそいほう"の「花は咲く」を美しく爪弾いた。
3年ぶりに聴く朴葵姫のリサイタル非常に満足。次の機会も是非足を運びたい。
プログラムは以下。
(休憩)
- F.M=トローバ:ソナチネ
- 第1楽章 アレグレット
- 第2楽章 アンダンテ
- 第3楽章 アレグロ
- H. ヴィラ=ロボス:
- プレリュード第2番、第3番
- ショーロス第1番
- 練習曲第12番
- G. マーラー:アダージェット~交響曲第5番より第4楽章(佐藤弘和 編曲)
(アンコール)
- R. ディアンス: フォーコ
- 菅野よう子:花は咲く
朴葵姫Instagram:
www.instagram.com