少女/湊かなえ

読後イヤな気持ちになる「イヤミス」の名を広めた湊かなえ。「告白」に続く2冊目。
人の死を見てみたいという気持ちに取り憑かれたふたりの女子高生の夏休みの記録。それぞれの思惑でひとりは老人ホームのボランティア、もうひとりは病院での読み聞かせ慰問でその機会を模索する。
ふたりの関係や現場の人間関係が入り組んだ複雑なストーリーで、ミステリとしての納得感もある。確かに「イヤミス」ではあるが、少女期の複雑な想いや成長が描かれた青春物語という面も強く、どちらかというとダークながら爽快感も感じた。
湊かなえの本、次も読みたい。

少女 (双葉文庫)

少女 (双葉文庫)