「密林の語り部/バルガス=リョサ」

ノーベル賞作家作品。リョサは初めて読む。アマゾン奥地に住むインディオ、マチゲンガ族に纏わる話。リョサ自身が語り手になっている部分とそうでない部分で構成されており、正直どこまでがフィクションなのか判断つかない。もしかして脚色しているとしても基本的にはすべて事実か?と感じるくらい。ちりばめられた部族の生活や伝説も非常に面白いし、リョサの語る内容にも引き込まれる。
アストゥリアスグアテマラ伝説集にも通じるものがあるが、テイストは大分異なる印象かも。こっちの方が読み易いのは確か。

非常に面白く読みごたえがあった。いずれ再読したい作品。


密林の語り部 (岩波文庫)

密林の語り部 (岩波文庫)