ようやく3巻目を読了。ギリシア神話のアドーニス、アッティス、ディオニューソス、エジプト神話のイーシス、オシーリスなどについてフレイザー流の分析をしている。のだが、この辺の話はなんだか論旨が全然頭に入らなかった。
うっうっ。一日2ページづつくらい読んでいるのではだめじゃー(泣)。
後半の「穀物霊(神)」を周期的に殺す慣習に関する記述は非常に興味深い。人間や代替動物をその神自身として生贄にしていたという実例の記述は、淡々と表記してある分余計に生々しく感じられちょっと寒気を憶えた。農耕民族における、収穫を維持するための神の力の保存・再生というシステムの、発生と変遷について深く考えさせられる。
- 作者: フレイザー,永橋卓介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/01
- メディア: 文庫
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