「遠い女 ラテンアメリカ短編集/フリオ・コルタサル他著 木村榮一編 木村榮一,井上義一,入谷芳考孝訳」

遠い女―ラテンアメリカ短篇集 (文学の冒険シリーズ)

遠い女―ラテンアメリカ短篇集 (文学の冒険シリーズ)



先入観を持ちたくない人は以下読まないで!
やっぱりコルタサルの短編は面白い。敢えて1編を挙げれば「乗り合いバス」が好き。
不条理な状況が特に説明されず不条理なまま終わるのにカタルシスを感じさせるこの終わり方はなんなんだろう。読者側の納得行かない感・物足りない感と、作品側の「全ては説明しきった」感がこの奇妙な味わいを醸すのか。