最近読んでいるラテンアメリカ系文学の一作品。フエンテスはメキシコの作家。「不気味で幻想的な世界」という表紙の言葉に魅かれてしまった(私はこういう言葉に弱い)。
いままで読んだボルヘス、コルタサル作品ほど"突き抜けちゃった"感じではないが、奇妙な感じが静かに押し寄せる。幻想的でどこか切ない感じがするというのが共通した印象だ。(チャック・モールはまぁこういう表現になるのかもしれないが、"不気味"という形容詞はいまひとつあっていないような気がする)。
私は「女王人形」と「純な魂」が好きかな。「アウラ」は私の大好きなタニス・リーの「幻獣の書」の一遍を思い起こさせる
- チャック・モール
- 生命線
- 最後の恋
- 女王人形
- 純な魂
- アウラ
- 作者: カルロスフエンテス,木村榮一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1995/07/17
- メディア: 文庫
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