「フエンテス短編集 アウラ・純な魂 他四編/カルロス・フエンテス 木村榮一訳」(岩波文庫)

最近読んでいるラテンアメリカ系文学の一作品。フエンテスはメキシコの作家。「不気味で幻想的な世界」という表紙の言葉に魅かれてしまった(私はこういう言葉に弱い)。
いままで読んだボルヘスコルタサル作品ほど"突き抜けちゃった"感じではないが、奇妙な感じが静かに押し寄せる。幻想的でどこか切ない感じがするというのが共通した印象だ。(チャック・モールはまぁこういう表現になるのかもしれないが、"不気味"という形容詞はいまひとつあっていないような気がする)。
私は「女王人形」と「純な魂」が好きかな。「アウラ」は私の大好きなタニス・リーの「幻獣の書」の一遍を思い起こさせる

  • チャック・モール
  • 生命線
  • 最後の恋
  • 女王人形
  • 純な魂
  • アウラ

フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇 (岩波文庫)

フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇 (岩波文庫)