デニス・ウィドマイヤー監督/ケヴィン・コルシュ監督「ペット・セマタリー」

Amazon Prime Videoで鑑賞。
スティーブン・キングの原作がとても冷たくイヤーな読後感で印象に強く残っている。映画ではこれをどのように表現しているかと期待して観た。
もちろん小説と映画ではそれなりに異なる点はあるにせよ全体としては雰囲気を良くとらえて映像化していてキングの世界観にあっていると思う。やはりとてもイヤーな話だ。
あえて言うと、となりのおっちゃんが猫の件で秘密の沼地を教えちゃうのが安易すぎるように感じてしまうところが少し残念か。少女の深い悲しみを何としても救ってあげたいと思わせるだけの十分なおっちゃんと娘のエピソードがもう少しあると良かったかなあ。映画の時間枠で仕方なく削ったとは思うのだけど。
あと娘役のジェテ・ローレンス(Jete Laurence)がとてもかわいいのとかわいくないところのギャップが好き。
ちなみに、共同墓地という意味の「セメタリー(semetary)」が「セマタリー(sematary)」となっているのは子供たちが作った墓地の看板が"Pet Sematary"と誤ってスペルされていると作中で記述されていることによる。邦題ではセメタリーと書いてあったりセマタリーと書いてあったりちょっとバラついているが、少なくとも深町眞理子はこれを原題に忠実に「セマタリー」と訳している。