虚構の劇団 第2回公演「リアリティ・ショウ」

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千秋楽のソワレを前から2列目で観る。
「虚構の劇団」は初体験。なかなか良い役者が揃っている印象。旗揚げ準備公演から観ている奥方によれば、前に比べてうまくなってきている、そうだ。そうだとすると今後の成長がますます楽しみ。
まずはインパクトのあるキャラを演じていた小沢道成がうまいな、という感じ。別のキャラをどう演じるのか最も興味を引かれた。
渡辺芳博はいかがわしい味の出し方が大高洋夫っぽい。心なしか声も似てる気がする。年齢的に一人浮いてるなぁと思って調べたら他のメンバーとそれ程変わらない事がわかってちょっと驚き。本人のプロフィールで「ふけ顔」って公言してるのがおかしかった。
山崎雄介は典型二枚目な感じ。二枚目じゃないキャラをどう演じることができるかに興味あり。
三上陽永はやんちゃなあんちゃん。スベるキャラを好演。実キャラではなくちゃんと演技しているならなかなかナイスでは。
杉浦一輝はジャ○ーズ顔でこの劇団内ではいぢられキャラ向きかなぁ。露出が少なめだったので演技力はいまひとつ分からんかった。
女優陣は綺麗どころが揃っていてちょっと嬉しい。
大久保綾乃は以前テレビで見かけたことがあって気になっていた。アイドル出身という印象なので演技はどうかと思ったが、堂に入ったものですっかり良い女優だ。認識の度を改めさせられた。一本気で芯の強い、でも傍から見ていてその頑なさにはらはらさせられる女性を好演。ちょっとファン。(でも何となく実キャラはべらんめぃな感じでちょっと怖いかも、と思った。何故だろう。。。)
小野川晶は役のせいもあるがアイドルっぽい顔立ち。カルト宗教から抜けきれず狂信的な言葉を畳み掛けるシーンはなかなか圧巻。目の光までもが狂信者のそれで怖かった。
高橋奈津季は背が高くてゴージャスな感じ。ちょっと難しい背景を持つキャラで、最初の方に明確な伏線があるともっと良かったかなぁと感じた。これは演技力云々ではなく演出の話かもしれないが。
小名木美里はちょい役で露出時間も短め。でもある意味重要な人物。まぁまぁそれなりにこなしていた感じか?しかし、若いなぁ〜。まだ二十歳にもなっていないよ、この人。ちゃんと続けて行ってね。

芝居の内容は鴻上さんらしい、ネット社会と監視カメラで監視された世界を背景にしたもの。なんか鴻上さん、劇団メンバーとともに若返った感じ?とにかく非常に面白く観ることが出来た。次回公演は第三舞台の「ハッシャ・バイ」だそうだ。次も是非観たいと思う。