独特の口調で異様な世界崩壊を饒舌に語る。読む人によって評価が極端に分かれそうなタイプの話。話の進み方として「わたし」と「不由子」と「無道大義」の誰が中心というわけでもなく散漫な印象を受けてしまったが(構成についての個人的趣味の問題かもしれない)、こういう話を具現できるのには感心。なかなか楽しかった。ありきたりでない何かを期待させる作家。他作品読んでみたい。
- 作者: 佐藤哲也
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/06/01
- メディア: 単行本
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