泣くな研修医シリーズ1~3/中山裕次郎

テレビ朝日でドラマ化されたということで読んでみた。大学を出たばかりの研修医雨野隆治が外科医として成長していく人間模様。
現役の外科医が書いたということで若干の脚色はあるとしても、きっと実際大学病院にいる若手の先生は常に経験不足からくる自信の欠如と戦って頑張っているのだろうなと強く思うとともに、自分が入院するようなときにはできればベテランの先生に診てもらいたいなと正直思ったりする。
医者ものはテーマが重たいし名作も多いがこれもなかなか面白かった。現時点で既に4冊目が出ているようなのでそのうち読みたい。
因みに医者もので印象深い作品は、漫画だと佐藤秀峰ブラックジャックによろしく」と乃木坂太郎(永井明原案)「医龍」かな。本家、手塚治虫の「ブラックジャック」もかなり読み漁った。小説だと海堂尊の「チームバチスタ」シリーズかなり読んだけどこれはちょっと傾向が違うか。この泣くな研修医シリーズは「ブラックジャックによろしく」にテイストは似ているかも。
柳田邦男の「ガン回廊の朝(あした)」はおそらく私が人生で初めて読んだ医者もののノンフィクション。読んだ当時はガンといえば今よりも断然不治の病でここで描かれる患者と医者の苦悩のドラマは深く記憶に焼き付いている。いまこれを書くために調べたら続編「ガン回廊の炎」があることを知ったのでこれも近く読もう。