オジいサン/京極夏彦

京極夏彦の妖怪ものでない連作集。
70歳を超えた独身男性のモノローグで人間の老いについて赤裸々に浮かび上がらせる。滑稽だったり切なかったり。思考があちこちとんだり戻ったり忘れたり、饒舌なのに一貫性がない感じが老いをリアルに実感する。なかなか面白く読んだ。