さよならKakeibon

7年ほど前から家計簿というか財産管理のために利用していたWEBサービスNTTコミュニケーションズが提供する「Kakeibon(旧OCN家計簿)」だ。銀行口座を登録しておくとログインする度にデータを取りに行って現在値を自動で更新してくれる。入出金の情報をカレンダー上に表記してくれたり、口座の総額を見やすい棒グラフにしてくれたり使い勝手が良い。うちは日々の細かい家計簿はつける気がないのだが、口座のトータル額が棒グラフになって毎月の変動が見えるのが非常にありがたかった。
無償版だとこのグラフが1年分しか表示されないのがちょっと残念だったので、無期限になるという有償プランに最近入った。入って見たらサービスを使い始めた時点からのデータが全て残っていたのも嬉しかった。
ところが、有償プランに入ってそれほど間もないのになんと2020年3月31日でサービスを終了するというお知らせが出た。。。
非常に残念。


お知らせによるとデータは似たようなサービスで昔から機能連携していた「Zaim」へインポートすることができるという。仕方ないので言われるまま「Zaim」にアカウントを作ってデータ移行して見た。のだが、
使いにくい!
「Kakeibon」に慣れていたからだけではないと思うのだが色々使いにくい。
そして一番の致命傷は私が唯一この機能だけが必要と思っている、口座総額のグラフが無償プランでは提供されないこと。そして、お試し30日無償の「有償プラン」に入って見たら、そのグラフも貧弱で見にくい折れ線グラフだったこと。「Kakeibon」では登録した口座を自動的に定期口座と普通口座を色分けした積み上げ棒グラフにしてくれて、これが何気に非常に分かりやすかった。有償プランの金額も「Kakeibon」が200円/月というお安さだったのに対し、「Zaim」の有償プランは440円/月(年間一括だと約365円/月)。使い勝手が悪くなるのに2倍近く値段が上がるのは納得がいかない。ますます残念。


そこで過去データは諦めてもう一つ有名なサービス「マネーフォワード」にアカウントを作って見た。ら、あら。
もしかしてなかなか良い感じ?
まず直感的に見た目がかなり「Kakeibon」に似ている。一部は劇的にそっくりである。口座総額のグラフが無償プランでは提供されないのは「Zaim」と同じだし、有償プランで表示されるグラフも単一の折れ線グラフだが、操作性や画面レイアウト的には格段に分かりやすい。ただ有償プランは500円/月。「Zaim」よりも高額なのがちょっと残念だが、「Zaim」や「Kakeibon」よりもその他の機能も含め使いやすそうだ。
特に銀行の入金出金の内容から、自動的に種別を分類するその精度が非常に高い印象がする。「Zaim」も同じ機能があるのだが不適切な分類になっているものが多くそのままでは使えなさそう(手動でチクチク直す手間が非常にかかりそう)な印象。「マネーフォワード」はこれがもうそのまま使えそう(とりあえず一つ修正する必要があった程度)。


「Kakeibon」には本当にお世話になった。家計が赤なのか黒なのかもよくわからない時代が長くその間はそこはかとない不安があったのだがこれを使い始めて財産の可視化ができるようになり、不安を払拭することができた。サービス継続できなくなったということは本当に残念だが非常によく考えられたサービスだったと思う。感謝!
そして今日気づいて最後にびっくりしたこと。「Kakeibon」ってそのまま素直に「かけいぼん」だと思っていたのに、よく見たら「かけいぼ・えぬ」だったのね。今日一番の衝撃だったあるよ。