新型コロナ:東京都で週末の不要不急の外出自粛要請

新型コロナの話はこの日記にはあまり書きたくないなあと思ってほぼ書かないでいたのだけれど、これだけ大きな世界的厄災がこれから先どうなるかも不透明なので、その時その時の状況や感じたことを書き残しておいた方が良いのではと感じるようになった。
ので書いてみる。


この日20:00から小池百合子東京都知事による会見が開かれた。
新たに都内で新型コロナウイルスに感染したことが判明した患者が計41名。この2日前から16名、17名と言う事や感染経路が不明な患者が増えてきたことから、東京都でも感染爆発(オーバーシュート)直前の重大局面という判断。これを防ぐためには他国ですでにやっている都市封鎖(ロックダウン)もありうるという話。小池知事からは今週末の不要不急の外出を控える要請があった。


前日3/24に東京オリンピックパラリンピックの延長が決定したばかり。予定通り開催すると強気の姿勢だった政府やIOCが、選手の出場取りやめ宣言や競技連盟からの強い批判にさらされてようやく諦めた形。これまでは日本全体的に新型コロナ状況が悪いとオリパラ開催が危ぶまれるので、そうではないという体を繕おうとする無理やりなバイアスがかかっていたのは間違いないと思われる。そのタガがついに外れた途端の今回の会見と危機的状況を憂う発言。世界各国に感染が広がって、イタリアでは連日1000人近い人々が死亡しているニュースが流れているのだ。ちょっと中だるみしていた感じのある日本人がまた急に緊迫感を感じたのも無理はない。


週末の不要不急の外出を控える要請が出た事や首都封鎖の可能性が出てきた事で、この小池都知事会見のあとからスーパーなどに人が殺到して食料などが品薄となった。
私も実は(都知事の会見より前から)今日は早めに帰ってちょっと非常食的なものや何やら買い出そうと思っていたのだが、年度末で仕事が忙しく会社を出たのが22時過ぎ。Twitter眺めてみるとすでにスーパーは混雑している様子がありありと見えてしまった。明日になったらどの程度の混乱になるのか分からず不安感が増す。トレペは一時の買占め騒動がちょっと落ち着いてきてたまにスーパーで山積みになっているのをみたので安心していたのに、これではまた入手困難になるのは目に見えている。。。


あーあ、となんかがっくり。コロナ疲れってやつですな。これでもかこれでもかと悪い話を畳み掛けられて、分かってはいるが心が疲弊してしまう。
よろよろと帰宅の途について、職場の最寄駅まできたところ、駅前のスーパーがまだ開いていた。地元のスーパーはもうやっていない時間帯なので入ってみた。これもパニックに陥った人の行動なわけで、よろしくないのは分かってはいるがやらないではいられない。体調の優れない家族が翌日以降に買い物で苦労するかも、と思うと今日できることはやっておこうと思ってしまう。
これがパニックというか群集心理の恐ろしいところ。スーパー入ってみると閉店間際ということもあって人はそれほど多くはなかったが、やはり食品の一部はかなり品薄になっていた。普段必ずある米が無くなっているのはやはり印象的。あとパスタとパスタソースもだいぶ減っていた。ただ、何でもかんでもすっからかんかというとそれほどではなくちょっと安心した。


とりあえず今週末を乗り切れるように食材を購入。ただ、土日に外出しないためというよりは、心境としては今後自体がもっと悪くなって食料までもマスクのように供給不足になって飢餓状態が発生するのではないか、というイメージの元、長期保存できる缶詰とか乾物とかレトルト食品をちょっと多めに買い物かごに入れた。必要以上の買占めはしないよ。


事態が無事終息すれば笑い話になるかもしれない。石油ショックの時のトレペ恐慌は幼い頃話に聞いて、これまではなんとなく滑稽な印象を持っていたが、今は当時の人たちの気持ちがよく分かる。今回の話も早く笑い話になれば良い。それはつまりその時点では安全安泰な世界になって社会的不安もないということだから。いや、すでに一万人を超える死者が出ている時点でそれが歴史として感情を交えず冷静に捉えられるようになるのはすでに遥か未来を待つしかないのかも。