海の底/有川浩

有川浩の初期作品。自衛隊三部作の最後。横須賀に突然変異で巨大化したエビの大群が押し寄せて人間を貪り食うというパニック小説。駆除に立ち向かう警察・自衛隊の話と、潜水艦に避難した自衛官と見学に来ていた子供達の話が同時並行で進む。冒頭の人食シーンはなかなか衝撃的。その後の潜水艦という閉空間での子供達を主とした人間模様が非常によくかけていて面白い。最後のエビの駆除はややあっさりな感じ。有川浩らしく恋愛要素も光っている。面白かった。

海の底 (角川文庫)

海の底 (角川文庫)