ブログ移行のお知らせ

長らく書いて来たここ「はてなダイアリー」サービスの終了に伴い、本ブログ「キップルの甘辛炒め塩茹でフレニール添え」を別サービスへ移行します。移行に伴ってブログタイトルを「キップル&フレニール年代記」に改めることにしました。移行先は「はてなブログ」で、リンクは以下となります。ブックマークしてくださっている奇特で稀有な方は以下へ登録し直してください。
https://heg.hatenablog.jp/


キップルの甘辛炒め塩茹でフレニール添え」は、ブログを書くということがどんなものか試すつもりで2005年11月から書き始めた日記で、内容は本当に私的なことばかり、書く頻度もまちまちでいつやめてしまうか自分でもわからない状態でしたが、いつの間にやら13年も経過していました。途中で2005年以前のライブ記録も1988年まで遡って追記したので、私のライブ記録という意味では人生ほぼ完全網羅しています。
今回「はてなダイアリー」サービス終了に伴って、このブログをどうするか非常に悩みましたが、わずかながらもこの記事を読んでくださる方がいるという事実から、従来の記事も含めて他サービスに移行することにしました。
はてなブログ」は「はてなダイアリー」後継サービスということである程度の互換性があり、比較的簡単に移行できるはずなのですが、困ったことに記事の上部分につけた写真が移行後に別記事に分割されてしまう仕様になっていて、改善するというはてなからのアナウンスがあったものの1ヶ月以上経過した今現在も改善されておりません。2019年1月28日のサービス停止まで間がなく、ギリギリになればなるほどユーザが駆け込みで移行を始めて処理が重くなって間に合わなくなる可能性も高いため、一旦、旧記事の新ブログへの移行を実施しました。このため、現状は写真と記事が別のエントリになって見苦しい状態になっています。お見苦しい状態での公開で申し訳有りませんがご容赦ください。暇を見て徐々に体裁を整えていきたいと思います。


また、見栄えという意味ではもっと大きなインパクトがあるのが広告の有無です。はてなダイアリーでは有料サービスを申し込んで広告が表示されないようにしていたのですが、移行後のはてなブログについては格段に料金が高いため現時点では有料サービスに申し込む気になれておりません。広告の存在感が異様に大きく煩く感じられ非常に気に入らないのですが、私のふんぎりがつくかさらに別サービスへ移行するかなど何らかの動きがあるまで大変申しわけありませんが、広告ありの状態であることをご容赦ください。


今回ブログタイトルを微妙にですが変えるにあたって、キップル、フレニールのキーワードについてネットを検索して見ました。「キップル」はSF作家のフィリップ・K・ディックが、彼の作品『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の中で作った造語として一般にもかなり有名なので解説を省きます。「フレニール」の方ですが、これは幻想文学の巨人、ホルヘ・ルイス・ボルヘスが短編集『伝奇集』の中の一編「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」で登場させた奇妙な概念の造語です。一言で説明するのが難しいので引用します。

トレーンのもっとも古い地方では、失われた物体の複製も珍しくはない。二人の人間が一本の鉛筆を捜している。第一の人間がそれを見つけ、何にもいわない。第二の人間が、これに負けないくらい本物らしいが、しかし彼の期待にいっそうぴったりした第二の鉛筆を発見する。これらの第二の物体はフレニールと呼ばれ、形がくずれているが少々長めである。つい最近まで、フレニールは粗忽と忘れっぽさの偶然の産物だった。その組織的な生産はわずか百年前に始まったというのは嘘のようだが、第十一巻にははっきりとそう書いてある。



この二つのキーワードが私は好きで、ブログタイトルを考えた時にこれを無理やり入れ込んだわけです。なんか、ネット検索すると最近フレニールという言葉をこのボルヘスの創作とは別に作ったものとして名前に冠しているものがあり、そちらと混同されると私もちょっと悲しいのでくどくどと説明して見ました。


ということで、2019年1月28日の「はてなダイアリー」サービス停止までしばらく「キップルの甘辛炒め塩茹でフレニール添え」と「キップル&フレニール年代記」を併用して更新していきます。「キップルの甘辛炒め塩茹でフレニール添え」の方はサービス終了後も参照だけはできる(はてなブログへリンク)ことになっていますが、そのとおり残す形にするか、いっそ旧ブログは全削除してしまうかはまだ分かりません。
ということで基本的には新ブログの方を原則参照するようにお考えいただければと思います。
本記事は「はてなダイアリー」サービス終了の2019年1月28日に設定してあり、しばらく常にトップ記事になるようにしておきます。
今後ともよろしくお願いいたします。