相対性理論 presents 『変数I』@六本木EXシアター

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9年ぶりの相対性理論やくしまるえつこの身に纏うオーラと存在感は健在。ライブハウスではなくて2,000人近く入るホールでのライブは私にとって久しぶりで印象的な体験だった。
以前相対性理論を見たのは映画イベントの付属ライブで、埋火、COMBO PIANO七尾旅人との対バンだったので曲数は少なかったが、当時からやくしまるえつこの眼力と観客を圧倒する存在感、そのオーラとは妙にアンバランスな声質と超ポップな音楽性で一気に引き込まれた記憶が刻み込まれている。今回は相対性理論自身のプロデュースライブということでかなり期待。
チケットの入場順はまあまあの500番台で会場が広かったせいもあって右翼だがスピーカ前、前から4列目くらいの場所に陣取ることができた。
濃赤紫の幕が静かに左右に開いてライブ開始。ステージ前面にはさらに蚊帳のような薄い幕がおろしてあり、ステージ全体が薄靄がかかったようになっていた。ライブが始まるとその幕に画像とレーザー光が投影される仕組み。3、4曲やった後にこの薄幕が巻き上げられてステージがすっきりと見通せるようになった。その後もレーザーによる光の群舞あり、ステージ奥への画像投影などがあって、音楽だけでなく視覚的な演出もなかなか豪華な印象だった。やくしまるえつこは凝った衣装をまとい、頭にも大きな髪飾りをつけて豪奢なイメージ。ケルベロスの時には両手にケルベロスの腕人形をつけて妙にそこだけ可愛い演出。途中上着を脱ぎ捨ててちょっとイメチェン。
私は相対性理論の音源でちゃんと聴いたのは「シフォン主義」「ハイファイ新書」の2枚で、その後まじめに追っていなかったので知っている曲はほとんどなかったが、やくしまるえつこのある意味呪術的な不思議ワールドに惹き込まれた。漠然とだが、以前の歪んだ超ポップ歌謡の世界とはちょっと方向が変わり、音楽的にはややストレートなロックへベクトルが揃ったという印象を受けた。
色々な意味で印象的なライブだった。
動画で見た「私は人類」が聴きたかったが今回のセットリストには含まれずちょい残念。次の機会がいつになるかわからないけどまた相対性理論のライブを是非見たいと思う。観客がみんなわっけーなあ、というなんとなく引け目を感じたのも正直あるが、負けないようにしようっと。


セットリスト。以下からの引用
https://music.jocee.jp/user/bu12shin25/dc0d7f8f268cbdf21dbe

1.ウルトラソーダ
2.BATACO
3.キッズ・ノーリターン
4.ケルベロス
5.チャイナアドバイス
6.とあるAround
7.帝都モダン
8.四角革命
9.ムーンライト銀河
10.放課後ディストラクション
11.ヴィーナスとジーザス
12.天地創造SOS
13.夏の黄金比
14.小学館
15.FLASHBACK
アンコール

16.あたりまえつこのうた
17.たまたまニュータウン
18.ミス・パラレルワールド



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