優河 「空想夜歌 vol.4」@下北沢lete

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良いうたうたいを探すために行ってみた。歌もキャラも最高で非常に印象的なライブだった。また是非次の機会に足を運びたいと思える人に出会うことができた。


leteのライブスケジュール欄をチェックしていてふと目に止まり、オフィシャルサイトの動画で「ましろのカメリア」を聴いてこれはかなり良いのではないかと思い、いろいろ調べてみたら、おおはた雄一と一緒にツアー回っているような人だということがわかり、さらに確信が高まった。これは集客力があるに違いない、と当日まで本当に仕事抜けられるかわからない状況ではあったがleteに予約を入れた。正解だった。行ってみたら看板にSold Outの文字。。


ギタ−1本でマイクなしの完全生音。でもそれが全く問題なし。この人が100%の声出したらleteくらいの狭さだったら後ろの席にいても耳を塞がなくてはならないくらいの声量だ。でもそのパワフルな声を常に出し切ってしまうわけではなく、鍛えられた声に抑制をきかせて静から大までその振幅を広く使い、強烈な表現力を持って聴く人をその歌世界に引き込んでしまう。声質は低音はややハスキーで力強く高音はソフトでエレガントなファルセット。軽やかに、縦横無尽に、その高低と音量をコントロールする。私はそんなに音楽を聴く方ではないので適切な表現ではないかもしれないが、ジョニ・ミッチェルの歌を想起した。
メロディや曲構成はシンプルな印象を受けたが、歌詞の世界観はしっかりしていて、何かを人に伝えたいという想いが伝わり、それが聴く人をぐっと引き込むのだと感じる。しっとりとした歌が多いが、楽しく騒がしく体が自然と動いてしまうような曲もあり、そのバランスも良かった。私も知っているfive hundred milesやmoon riverなどのカバーもあり。moon riverってこんなに良い曲だったっけ、と思ったのはこの人の歌だったからだろうな。
アンコールで何とおおはた雄一が登場、ギターで数曲一緒にやった。もうけた感じ(笑)。


全体印象としては何よりとにかく本人が楽しげで、楽しいライブだった。