失われた足跡/カルペンティエル

本屋で岩波文庫を漁っていてこのカルペンティエルという作家の名を初めて知った。「現代ラテンアメリカ文学最高傑作の一つ」と帯に謳われているのを見たら読まない訳に行かないではないか。。。ということで早速買ったのだが忙しくてなかなか読めなかった。期間をかけてようやく読み切れたのだが、なるほど「傑作」を主張するのがうなずける。単に話が面白い、とかいうレベルとは違う、非常に読み応えのある作品だった。技巧的な文章が多くて読みにくい感もあるかもしれないがそれもまた魅力。