原みどりニューカルテット/イーヨ with 今堀・水谷・外山「1月の歌う女ともだち♪小正月宴」@吉祥寺Manda-La2

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新妻となって九州大陸は福岡に移住し、この日は遠路はるばる車で上京してきたという原みどりの結婚披露(?)ライブ。対バンは以前の「歌う女ともだち」シリーズで顔合わせ済みのイーヨ。両方とも良いライブだった。

最初がイーヨ。曲はいつものイディオットのもの。
ちょっと意外な感じもするくらいだが、この演奏陣3人がイーヨで一同に会するのは実は初めてのこと。今堀デュオ、水谷デュオの時は当然ながら比較的静かに落ち着いた感じだが、今回はg, b, ds3拍子揃ってなのでダイナミクスに幅があり、いかにもバンド構成って感じ。イーヨのどこか懐かしく不可思議な異星歌がそれに乗って気持ちよかった。このイディオット構成も定着してくれたら嬉しいな。
最近新曲無いぞー、と思っていたら、本日は1曲新曲あり。3拍子系から脱却を図るために敢えて4拍子で作ったらしいこの新曲、なかなか良いんじゃないか?是非また聴きたい。
2バンドなので時間も結構余裕があり、たっぷりと聴けた感じ。


続いて、原みどりニューカルテット。涙もの。
まず「ブルーズ彗星」から立て続けに2曲。このアルバムは実はすごい完成度が高い名作だと思っていて、原緑/come*としてのライブをやらなくなってからはあまり聞く機会が無く寂しい気がしていたので久しぶりに聴けて嬉しかった。その後はバラエティに富んだ選曲。久しぶりにスパンクスの名曲「おはよう」も聴くことができてホントに泣。。。山中節も相変わらず圧倒的だった。
アンコールは用意していなかった、ということでステージに出てきてから逡巡。とりあえず、っていう感じでまず歌ったのは北原白秋作詞の「煙草のめのめ」。調べてみたら、大正8年に東京有楽座で上演された芸術座『カルメン』の劇中歌だそう。普段家の近くの山の中で歌ってるらしい。。。客の「お手を拝借」でいい感じ。その後は「じゃぁ最初に戻って」ブルーズで終了。
以下のセットリストはかなりうろ覚え。。もっとあったかもしれない。

  • ブルーズ
  • drive
  • キンカン
  • 黄昏のボードヴィル
  • おはよう
  • 山中節
  • さよなら90年代

アンコール:

  • 煙草のめのめ
  • ブルーズ



集ったメンツを見たらどうしたってティポグラフィカを思い浮かべないでは済まないがメンバーにとっては禁句なのか?原みどりのティポ発言に苦笑いを浮かべる今堀恒雄。。。もしかして合同セッションあるか!?とちょっと期待してたのだが、やっぱり無かった。。。

帰りがけに物販で、そういえばまだCD買ってない、と気付いて買おうと思ったら1枚しか置いてなくて「原さんがもっと持ってると思うのでちょっと待って」と言われる。ライブ終了後早々に物販コーナーに来るわけないのでお店に逆戻りしてしばしボーっとする。
ライブ終わった後のざわざわと熱気覚めやらぬ雰囲気って好きさ。話相手がいるわけでもなし、ひとり何するでもなく居残ると未練たらしい感じがして嫌なのでいつもはスパーっと帰るように心がけているのだが、たまにはこういう感じを味わうのも良いな。ただ、待った甲斐なく実はそのCD1枚しかないことが判明。また別の機会となった。。。


とにかく久しぶりの原みどりワールドに圧倒されたライブだった。原みどりの歌が強烈に頭に残り、小さく口ずさみながら帰る(というか歌わずにはいられない感じ)。

今年中にもう一回くらいはライブやりたい、と言っていたのでその時はまた是非聴きに行きたい。