「チャリオンの影/ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治靖子訳」(創元推理文庫)

ビジョルド初体験。
久しぶりにこれぞファンタジーってな気分に浸れた宮廷陰謀もの(?)。派手派手しさはなくて地味、というか、しびー感じでかえって良い。話がポンポン進むわけではないが、どっしりとした世界観に、キャラクター達の会話が見事にハマって飽きさせない。主人公カザリルの男くさい感じは女流作家によるものと思えなかった。
表紙の絵は上下巻ともなんか嵌り過ぎ。上巻にカザリルのヒゲ面を持ってきたところがナイスだ。
三部作のこれが第一部。第二部はヒューゴー、ネビュラ、さらにローカスのトリプルクラウンというので期待が高まる。早く翻訳してください鍛治さん。

チャリオンの影 上 (創元推理文庫)

チャリオンの影 上 (創元推理文庫)

チャリオンの影 下 (創元推理文庫)

チャリオンの影 下 (創元推理文庫)