ゲーミングヘッドセット Razer kraken 故障

コロナ禍で在宅勤務メインとなった時にWEB会議用に8,980円で買ったのがこのゲーミングヘッドセットRazerのKraken。2020年4月中旬から約2年4ヶ月で残念ながら期待より早く故障し急にマイクが使えなくなってしまった。
コード部分の接触かと思ったが稼働部分をいろいろ曲げてみたりしてもうんともすんとも言わないのでマイク自体の素子がイカれてしまったのかもしれない。
最近合成皮革があちこち劣化してぼろぼろ落ち始めていたので気にはしていたのだがまさかこんなに早く壊れるとは思っていなかった。
仕事で使うので次を早く買わなくては。同じものを買うか別のものにするか悩ましい



構造素子/樋口恭介

なかなかありきたりでないハードSF。よくここまで異質な世界を構築したなと驚嘆する。ただ読みやすいかとというと作品の性質上非常に読みにくい。もう少し短く簡潔にしたら良いのではと思う部分もあり。読む価値あり。

三世代探偵団 次の扉に棲む死神/赤川次郎

三毛猫ホームズシリーズで一世を風靡した赤川次郎。当時私もいろいろな作品を読んだが久しぶりに気になって調べたらいまだに現役作家として作品を書き続けていると知って驚いた。これも近年の新しいシリーズとのこと。推理小説として目新しさのようなものは感じられないが語り口やストーリーの流れの安定感はさすがかな。安心して読めた。

攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG

Amazon prime video で鑑賞。
以前見たはずだが結論から言うとストーリーは全然覚えておらず。
しかし、本当にこれが2005年、今から17年前の作品というのが信じられない。世の中がようやく追いついてきてよりリアル感が増したとでも言うべきか。金字塔。

夢野久作ほか/文豪たちが書いた怪談

夏といえば怪談!と思って何となく目に留まった短編集を読んだ。
文豪が書いた作品という集め方なのであまり短編集としての色やポリシーは感じられず雑然とした印象は否めないが、1作1作はそれなりに面白く楽しく読んだ。
印象に残っているのは森鴎外「心中」、芥川龍之介「沼」、小酒井不木「死体蝋燭」あたりか。
「心中」は最後の場面が映画のワンシーンように心に不吉に想起されていやぁーな感じ。
「沼」は話としては怪談という感じではないが、ところどころに文章表現としての凄みを感じて芥川龍之介さすが、と思った。今度ちゃんと読んでみよう。
「死体蝋燭」はまさに怪談かな。ぞわぞわ。
楽しい。


夢野久作「怪夢」
森鴎外「心中」
芥川龍之介「沼」「凶」
室生犀星「蛾」
小酒井不木「死体蝋燭」
村山槐多「悪魔の舌」
太宰治「魚服記」
谷崎潤一郎「人面疽」
小泉八雲「耳無芳一の話」
小川未明「百合の花」
海野十三「俘囚」
江戸川乱歩「鏡地獄」

ノックス・マシン/法月綸太郎

以前、時間テーマのアンソロジーで読んだノックス・マシンがなかなか衝撃だったのでオリジナル短編集を読む。

  • ノックス・マシン
  • 引き立て役倶楽部の陰謀
  • バベルの牢獄
  • 論理蒸発 ノックス・マシン2



法月綸太郎はミステリ作家だと思っていたのだが初めて読んだのがこの短編「ノックス・マシン」で、SFファンの私としてはこのアイディアに脱帽。
一言でいえばハードSFだろうな。
これ、SF素養がないミステリファンが読んだらかなり肩透かしとなるだろう。


これに対して「引き立て役倶楽部の陰謀」はごりごりミステリおたく向け?
私自身はミステリはそれほど読んでいないのでここに出てくる古今東西有名作品の「引き立て役」がわからない人が多くて面白さはあまりつかみ切れていないと思われる。
おもしろかったけどね。


「バベルの牢獄」は、なんというか実験的SF作品とでもいえば良いか?全然似ていないが奇妙な世界観としてはボルヘスの「バベルの図書館」に通じるものを感じる。


「ノックス・マシン2」は「ノックス・マシン」の続編で主人公のその後も描かれるが新たなアイディアを核に構築されていて興味深い。


ということで、世の中一般の評判を見ると、「2014年度『このミステリーがすごい!』第1位」と輝かしい評価なのだが、これのせいで一部のミステリファンにはだいぶ不評を買っているようだ。
上にも書いたが「引き立て役倶楽部の陰謀」以外はこれは基本的にSF作品だ。本格ミステリを期待して読んだらそら怒る人が出るわ。


じゃあSF界での評価はどうなのかと思って2014年度の星雲賞を見てみたが残念ながら見当たらない。
えー。私としては日本人離れしたSFセンスを持った素晴らしい作品なのだが。
初めて飛浩隆の「象られた力」を読んだ時のような衝撃を思い出した。
ノックスマシン