羊をめぐる冒険/村上春樹

僕&鼠シリーズ第3作。
1、2作目に比べるとタイトルの「冒険」の文字どおり、ストーリーに明快な展開があって読みやすい印象。大小の謎が散りばめられ飽きさせない。一気に読まされてしまった。
ただこれがなぜ青春3部作と呼ばれるか今の所わたしには腑に落ちない。
読後感は相変わらずすっきりせず心が晴れやかになるわけでもないし、主人公や鼠に共感する所も見つからない。なんかもやもやしてちょうど今の梅雨模様のような薄暗さと湿気っぽさを感じてしまう。面白いのかも知れないけど私のような基本もやもや薄暗い心模様の性格な人間にはお腹いっぱいで食傷気味な世界なのかも知れないなあ。

ジョン・R・レオネッティ監督「アナベル 死霊館の人形」

Amazon prime video で鑑賞。
死霊館のスピンオフ作品で、実在する呪いのアナベル人形を中心に据えた恐怖譚。
お化け屋敷的怖さはまあまあだけどストーリーとしての奥深さが感じられずちょっと残念。えーそうなっちゃうの?と思ってしまうのはやはり描き方に説得力が足りないんだと思う。本物のアナベル人形が無垢で可愛らしいのに本作の人形は顔がそもそも超怖いのでそれ以上でも以下でもなくのっぺりしてしまっているのも勿体ない。
アナベルシリーズも続いているようだが観ようか悩むね

コリン・ハーディ監督「死霊館のシスター」

Amazon prime video で鑑賞。
死霊館ユニバースとして広がる一作で、これは「シスター・シリーズ」となるらしい。本流の死霊館シリーズはエド&ロレイン夫妻を主人公としているという認識なので確かに本流ではないようだ。でもここで登場するシスターは「死霊館 エンフィールド事件」の重要な位置付けであって単なるサイドストーリーと言うよりは後々本流のストーリーにまた絡むのではないかと言う気がする。

フリオ・コルタサル/奪われた家/天国の扉 動物寓話集

コルタサルの短編集。解説によると本作が「真の処女作」だそうだ。
他のアンソロジーなどで最初の2篇「奪われた家」「パリへ発った夫人への手紙」は既読。両方とも奇妙で心が不安になる不思議な味わいで大好きな作品。訳者が違うと作品の印象が変わる事があるが、「奪われた家」は印象変わらないが「パリへ発った、、、」の方は岩波文庫版の方がすっきりしていて良かった感じがする。
その他は初めて読む。「遥かな女 アリーナ・レエスの日記」「バス」「偏頭痛」「キルケ」「天国の扉」「動物寓話集」。
遥かな女はもしかして読んだかもしれない。
この中で印象的なのは「偏頭痛」。マンクスピアの飼育の話。全然関係もないしジャンルも違うけど読みながらコードウェイナー・スミスの「ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち」を思い出していた。
コルタサルは不思議と惹きつけられる作家で一時期いろいろ探して読んだが、また探してみようかと思う。
あと、解説が充実していて非常に面白かった。


と書いて過去の記事検索してみたら、国書刊行会の「遠い女 ラテンアメリカ短編集」で、上記の5作は読んでいたらしい。15年前の事なのでやむなし、ということにしておこう。

ジャウム・コレット=セラ監督「エスター」

Amazon prime video で鑑賞。
前から何となく観たかった映画。
ホラーなのかオカルトなのか等全然事前の情報なく観たのだがまあまあ面白く楽しめた。エスターの演技力すんごいなあというのと、妹がめちゃ可愛いなあというのが印象。冒頭のシーンは必要以上に痛々しい感じでもう少し何とかならんのかとも思ったり。

エスター (字幕版)

エスター (字幕版)

  • ベラ・ファーミガ
Amazon

格安スーパーの楽しみ

いわゆる業務用スーパーというやつだが近所にないのでテレビで特集などを見かけると「いいなー」と指を咥えていた。
そうしたら。
ちょっと遠いけど何と歩いていける距離にあるじゃあーりませんか。
運動不足解消にもなるし嬉々として行ってみた。
巨大なスーパーをイメージしていたら、めっちゃこじんまりしていたのだけど、商品はなかなか充実。基本でっかい袋でお安い。冷凍食品に目を引かれたけどそれ以外に野菜や肉など生鮮品もあり。肉はだいたいメキシコ産って感じ。普段行ってるスーパーではお目にかからない産地だが、味や安全性はどうなんだろうね。
とりあえず偵察のつもりだったが、冷凍食品のほうれん草、オクラ、ハンバーグ、それからパスタ、パスタソース、パンなどいろいろ買い込んでしまった。
さてお味はどうかな!?