6TEEN/石田衣良

石田衣良直木賞受賞作「4TEEN」の2年後を記した短編集。
高校生になって高校はばらばらになっても未だにつるむ4人。
少し大人の階段を上がった4人。語り手のテツローは4人組の中では最も「普通」でキャラもやや薄かった感があるが、本作ではちょっとだけ存在感が増した印象。
私も中学の時の4人組の中では一番平凡な役回りだったからちょっと共感してしまう。
輝く青春時代を想起させてくれてちょっと切ない。面白かった。

6TEEN(シックスティーン) (新潮文庫)

6TEEN(シックスティーン) (新潮文庫)

4TEEN/石田衣良

直木賞受賞作品。
東京の下町・月島を舞台にした14才の仲間4人、テツロー、ダイ、ナオト、ジュンの青春物語。
ちょっと性に対する興味や行動が強すぎるところは若干違和感を感じなくもないが、それは自分の性格とのギャップであって、実際にこんな感じの仲間のやり取りがあるのかもな、とも思う。私も中学の時は気の合う仲間4人でしょっちゅうつるんでいたが、こんなにあけっぴろげで青春を謳歌するって感じのエピソードはなかった気がする。でも私にとってあの季節は一生を決める大事なものなのは間違いない。

4TEEN (新潮文庫)

4TEEN (新潮文庫)

なれる!SE12 アーリー?リタイアメント/夏海公司

なれる!SEシリーズ第12弾。
ヒロインでスーパーSEである室見立華の背景事情が遂に明かされる、シリーズ全体のストーリーの流れ的に非常に重要な巻。主人公の決意が熱く心動かされる。これで完結でも良かったんじゃないのという気がしなくもないが、敢えてあと4冊書いているという事はまだまだ作者は書きたいことが残っているという事であり、期待が膨らむ。

なれる!SE11 絶対?管理職宣言/夏海公司

なれる!SEシリーズ第11弾。
今回は何と管理職ネタ。主人公はまだ新人なのに、「部長代理」として、買収した子会社の服務管理を任されてしまう。当初は事務手続き代行するだけ、という事だったが、いろいろ状況が見えてくるとそんな事を言っていられない事態に。
この話もなんかありそうなシチュエーションで、事態の展開や主人公の動きから目が離せない。非常に面白かった。この話も是非会社のメンバーに読んでもらいたいネタだった。

なれる!SE10 闘う?社員旅行/夏海公司

なれる!SEシリーズ第10弾。
シリーズ2冊目の短編集。業界あるあるネタはちょっと少なめだが、いろいろな登場人物にスポットを当ててキャラを立たせる楽しいエピソードが揃っている。ちょっと一息入れる感じ。


風邪治らず

せっかくの三連休だったがなーんもせず。
最終日の今日は洗濯して掃除して、爪切って風呂に入ってから図書館へ行ったので、ちょっとは活動したのだが、最初の二日間はぼうっとスマホ見てただけ。
それなのに風邪はまだ完治せず、未だに時折咳の発作に見舞われる状態。
早く治したい!

クトゥルー5

クトゥルー〈5〉 (暗黒神話大系シリーズ)

クトゥルー〈5〉 (暗黒神話大系シリーズ)